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純林
「純林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
純林の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
からの深林もそれだ。 石の谷の中途から、路を奪って針葉樹林に入る、唐檜や栂やの
純林である、樹は大きくはないが、ひょろひょろ痩せて丈が高い、そうして油気の失せた....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
空の底を撫でている。 踏み心地のよい針葉樹の、暗い路を登るほどに、いつしか栂の
純林となって、この鈍林を放れ切るまで、松葉つなぎの腐蝕土はつやを消したような光線....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
あるにはあったが、むごたらしく風に吹き倒されたのは少ないようであった。 白檜の
純林は何処までも続いている。禁猟区と書いた五尺余りの杭が、忘れた頃に先々と立って....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
隆起を踰えてから、尾根の側面に沿うて下ると奥ノ平に出た。緩傾斜の地で、大きな椈の
純林がある。下には根曲竹や羊歯が多い。最前聞いたのと同じ妙な声が間近で復聞える。....