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「純粋理性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

純粋理性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
アダム主義者(アダミスト)的裸体主義者であって、ドイツ観念論式に抽象的で純粋な「純粋理性」を信じる先験主義者であるのだが、併し衣服というものが有っている社会的で....
ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
のやうな「柔軟な頭脳」の所有者にとつては、あの幾何学公式のやうな書体で書かれた「純粋理性批判」の第一頁を読むだけでも、独逸的軍隊教育の兵式体操を課されたやうで、....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
カントは「理性」を二部に区分し、因果の理性と自由の理性を対立させた。即ち所謂「純粋理性」と「実践理性」とがこれである。カントの意味では、この自由の理性が倫理に....
科学論」より 著者:戸坂潤
、カント自身がこれ程露骨で明白な矛盾(?)をどうして犯す気になったのだろうか。『純粋理性批判』の物自体を想定した最初の部分を書いた時と、後の認識乃至知識の観念性....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
会学の課題を「人間理性の社会学的批判」と呼んでいる。之は云うまでもなくカントの『純粋理性の批判』に比較するためである。 デュルケム達によって回避されたコントの....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
間常識の能力のややドイツ化された観念に他ならなかったということである。カントの「純粋理性」批判は「ブルジョア的常識」の批判だったと見ることが出来る。なぜなら彼の....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
に向かって集中した。実証主義が之ほど先験主義の弱点に肉迫した場合は珍しい(彼は『純粋理性の批判』の代りに「人間理性の社会学的批判」を企てたと称している)。だがこ....
辞典」より 著者:戸坂潤
テルスブルクを訪れた。ロシア滞在中主著『人間の頭脳、労働の本質、一職工の書ける。純粋理性及び実践理性の再批判』(Das Wesen der menschlich....
偶然の産んだ駄洒落」より 著者:九鬼周造
行の計画がめでたく成立った。これはアマノを間違えた話である。関東育ちでカントの『純粋理性批判』の訳者である天野君はアナゴは知っていたがアマゴを知らなかったのであ....
哲学入門」より 著者:三木清
てそれによって経験が可能になるものである。「だからこの自然研究者を真似た方法は、純粋理性の諸要素を実験によって証明されもしくは反駁され得るもののうちに求めるとこ....
アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
れを敷衍して「婦人は微分学を創成する事は出来なかったが、ライプニッツを創造した。純粋理性批判は産めないが、カントを産む事が出来る」と云っている。 話頭は転じて....
地方文化運動報告」より 著者:中井正一
も、ちょうど夏期大学中青山君が私の家にいるとき、一農村青年が、「やっとカントの『純粋理性批判』を読み終りました」と言って、貸した本と南瓜を二つ持って来たので、青....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
なく、単なる市井の通俗人情にすぎないけれども、かかる通俗人情が完璧にそなわらない純粋理性的細君というのに対しては、その亭主たる者は彼女をいかにモテナスべきである....
科学批判の課題」より 著者:三木清
、その必然性を理解することこそまさに哲学的精神である。そして批判ということは、『純粋理性批判』の著者たるカントにおいてのごとく、単に善悪を判決するという以上の深....
読書遍歴」より 著者:三木清
お訪ねした時、しきりにその話をされた。私が出たゼミナールで使われたのはカントの『純粋理性批判』とヘーゲルの『論理学』とであった。教授の『認識の形而上学』は、主観....