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紗幕
「紗幕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紗幕の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
く突然吹き消すように消えてしまったのは、空気のドンヨリとねばった、北太平洋名物の
紗幕のようなガスの深いある真夜中のことであった。 水産試験所と灯台とでは管轄上....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
その雪は、六時七時と追々に量を増してひとしきり激しく降りつのったが、八時になると
紗幕をあげたようにパタッと降りやんで、不意に切れはじめた雪の隙間から深く澄んだ星....