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紙上
「紙上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ぞう》だった)が掲載されたばかりでなく、母のいわゆる寃罪《えんざい》は堂々と新聞
紙上で雪《すす》がれたが、自分のはとうとうそのままになってしまった、あの苦い経験....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
私が正月号の改造に発表した「宣言一つ」について、広津和郎氏が時事
紙上に意見を発表された。それについて、お答えする。
広津氏は、芸術は超階級的超....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
が押し釦の一つをぷつんと押した。すると紙がぱっと蛍光色を呈して光りだした。空白の
紙上にはありありと図面が浮び上る。 「共軛回転弾というのは、こういう具合に、二つ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
ランは暴落するしさ」 「それは新聞を読んでいればね。しかし向うにいて見給え。新聞
紙上の日本なるものはのべつ大地震や大洪水があるから」 するとレエン・コオトを着....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
次第である。 『宇宙囚第一号』は「科学主義工業」に発表したもの。これに関して、某
紙上に共鳴者が現れたことは、作者のよろこびとするところであった。 『見えざる敵』....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
期せざれば寧ろその本文を公にするに若かざるべしとて、これを先生に乞うて時事新報の
紙上に掲載することとなし、なお先生がこの文を勝、榎本二氏に与えたる後、明治二十五....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
動かなくなった。 ファラデーのこの器械は今日も残っている。この顛末がタイムスの
紙上にも出たが、大分反対論があり、女詩人のブラウニング等も反対者の一人であった。....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
事実に反するも無理ならず。あえて咎むるに足らずといえども、これを文字に記して新聞
紙上に公にするに至りては、伝えまた伝えて或は世人を誤るの掛念なきにあらず。いささ....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
折りから、京都行啓中の陛下に、目出度く上納申し上げ得たからでございます。 新聞
紙上に二十一年前からの御用命を果たしたと書かれてありましたが、思えば大正五年の秋....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
栄を得た。 当時このようなことはことに京都では珍しいことであったと見えて、新聞
紙上にいろいろ私の絵のことやら、私のことやらが載せられたもので、ついせんだっても....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
百十九。附馬牛の山男、閉伊川の淵の河童、恐しき息を吐き、怪しき水掻の音を立てて、
紙上を抜け出で、眼前に顕るる。近来の快心事、類少なき奇観なり。 昔より言い伝え....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の論策研究を虐待した『大朝』の編輯局が二葉亭の籍が大阪にあるを名として当然大阪の
紙上にも載すべきものだと抗議を持出した。各文学雑誌は争って文学及び思想に関する論....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
ンノート殿下のお目にとまり、お買上げということになり、一時に上村松園の名が、新聞
紙上に書き立てられますと、その叔父が一番に飛んで来て、「めでたいこっちゃ。大いに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
賊隊を成し、汽車の線路を遮り、乗客の財宝を奪い取るがごときことあるは、しばしば新
紙上に見るところなり。 人あり、問うて曰く、米国の駸々として文明に進むゆえんの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ー国境に託して自ら安心し、迂回し得る陣地であった事である。いわゆるマジノ延長線は
紙上計画に止まり大体有事の日、工事に取りかかる考えであったが、開戦後は労働力の不....