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紙代
「紙代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙代の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。五郎君は翁の末子である。明治三十九年の末から四十年の始にかけ、余は黒潮と云う手
紙代りの小さな雑誌を出したが、其内田舎住居をはじめたので、三号迄も行かぬ二号雑誌....
「築地河岸」より 著者:宮本百合子
る維持会員からの入金工合と、雑誌刊行の状況について、詳しく説明した。この四月以来
紙代や印刷代が騰《あが》って写真の多い雑誌の経営は逼迫して来ているのであった。 ....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
。もう今日にもトラックが来る筈なんだが」 「ハハア。するてえと、あなたは六百連の
紙代をヤミ屋さんに渡した、然し、得でども、いまだ紙来たらず、といふわけなんだな」....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
っては女房の骨折りが大変であるが、女房に割がわるいのは日本に生れた因果であるし、
紙代と切手代だけのことだから、パチンコに凝られるよりはマシだと思って女房も我慢し....
「図書館法と出版界」より 著者:中井正一
用していただきたいのである。 国立国会図書館の印刷カードは、三百以上出るとき、
紙代と刷賃だけをみて、一枚一円十五銭で売ることにしている。これは今、七千の公民館....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
。私らは、厚く礼を述べた。そして、辞して去るとき先生は、 『これは、ほんの短冊の
紙代だけだ』 こう言って、紙のおひねりを出してくれた。 私達は、また平伏した....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
、これを渡してくれと仰っしゃって」 お次は、帯のあいだから、左右太に托された手
紙代りの紙片を出して渡した。義平太は、その短い文字をひと目に読んで、「ありがとう....