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「紙型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙型の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
有限社 振替東京二八三九八 電話小石川 二六九番 (普及目的)有断許複製 本書紙型貸与亦諾矣 表紙とも四六全紙一枚ズリとすれば一部実費二銭八九厘であがる 同感....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
或る概観はつかむことが出来た。 中央公論社から出版されることになって、すっかり紙型も出来、装幀もきまったとき、一九四一年十二月八日が来た。アメリカとの戦争が開....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
心をひかれている。文芸ものも、すでに一定の読者を獲得している大家の作品集や戦災で紙型の焼けなかったドストエフスキイやジイド、ツルゲーネフなどの翻訳が重版されてい....
日記」より 著者:宮本百合子
じ赤っぽい電燈の光を受けながら、和服で胡坐《あぐら》をかいた宮本が、そこにあった紙型をとりあげて私にその拵えかたを説明した。紙がしめっているうちに細かくたたいて....
稚いが地味でよい」より 著者:宮本百合子
親は言葉まで急に若がえりすぎてしまってはいまいか。妹娘が兄のかくしておいたハタを紙型用にもち出して同級生に、とやかくいわれる場面はおもしろい。しかし、あとでアカ....
加藤正宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
します。私のこの記憶にして誤りなければ、他に適当な出版所さえあれば希望閣としては紙型その他を快く譲ってくれるのではないかと思います。 次に、私の序文の問題ですが....
生前身後の事」より 著者:中里介山
汚ない不器用の出来上りが実は無上の珍物であるということを知ろう筈はない、その時は紙型はとらなかった、最初組み出した時は、本郷元町あたりの紙型鉛版屋を探し出して少....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
であろう。 ローザンヌ、一九〇〇年六月 レオン・ワルラス 註一 この書の印刷用の紙型が出来上ってから、第三七六頁と第四一四頁とにわずかの修正を加え、かつ一九〇二....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ネオンの中に明滅する追憶 私は、「アーニイ・パイル」の横文字が、淡い、うす緑の五線紙型ネオンサインの色彩の中に明滅するのを、ジッと見詰めていた。眼がしらが熱くうる....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
底からの技術家《メカニシアン》で、朝の珈琲《コオフイ》から夜のパイプの時間まで、紙型にとったようにキチンと割り切ってあるというふうなのに、利江子夫人のほうは、時....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
五百部印刷して神田の大火に逢った。その時千部は焼けて五百部残った。幸な事にはまだ紙型が築地の活版所から受け取って無かったので、これは災を免れた。そのうちに第一部....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
当時内務省の検閲において問題になり、どうしても許可にならなかったので、やむを得ず紙型に象眼をして、その頁だけ刷り直したのであった。読者はそのいずれであっても殆ど....
三階の家」より 著者:室生犀星
、そう、たしか十一時ころですわ、わたくしもその物音をきいたんですよ、造花はほんの紙型だけなんです、くずれるほどは有りません。」 「おかしいな」 松岡はしかし例....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
するのである。前日に文字が通知されているので、例えばその文字を切抜《きりぬ》いた紙型を用意し、暗室内で箱を開いて乾板上にその型を載せ、ちょっと感光させればその文....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
ある。これにはいろいろの事情があったので、出版した書肆が破産したり大震災のために紙型が焼けたりしたことも、その一つであるが、ぼく自身にすべきことが他の方面に生じ....