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「紙子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
が居ない。宝暦十二年の春、ふとした事から豊後訛《ぶんごなまり》のある浪人が仙台で紙子揉《かみこも》みをしていたが、女房と何か争った末、女房を足蹴にしたのが基で死....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
み出していた。「明日の夕刻までに帰ります。いかな大風だとて、吹き飛ばされもせず、紙子細工ではござらぬから、濡れたところで大事ない。ははははは、二人に、この拙者を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を嫌い、傾城《けいせい》に泥《なず》みて勘当受け、跡職《あとしき》を得取らずして紙子《かみこ》一重の境界となる類《たぐ》い、我身知らずの性悪《しょうわる》という....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
のう。俺らあな、虫の報せがあるんだ。あらしがなんでえ、何で、なあんでえ! へん、紙子細工や張子《はりこ》の虎じゃあるめえし、べら棒め、濡れて落ちるよな箔じゃあね....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
と改題したものらしく、羽左衛門は船幽霊の知盛をつとめた。二番目は我当が出し物の「紙子仕立両面鑑」で、十月中旬から開場した。 我当が上京して歌舞伎座に出勤するに....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ここで他ではほとんど作らない紙を漉きます。「強製紙」と新しく名附けていますが、「紙子紙」とでも呼ぶ方が至当ではないでしょうか。即ち紙子の一種で秘伝として蒟蒻粉を....