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「紙屑買い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙屑買いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
られてある。 暫らく立って見ていると、 「もし旦那」 後ろから呼びかけたのは紙屑買い。 「私ですかえ」 「へえ、左様で」 「何ぞ御用かえ」 「へえ、別に用と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
で頭にのせ、丸い御膳籠《ごぜんかご》を肩に引っかけた紙屑買《かみくずか》いです。紙屑買いだといって無論こういう場合には油断ができないことで、なお、よく注意して見....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から朝まだきに出発した二人連れの労働者がある。そのうちの一人はお馴染《なじみ》の紙屑買いの、のろまの清次であり、他の一人はがんりきの百蔵であります。 ただ、お....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の家へ集まるので、当然に嫖客が集まって来る。その嫖客たるや大変物で、折助や船頭や紙屑買いや、座頭や下職や臥煙などで最下等の部に属している、そういったような人間ど....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
によって江島屋治右衛門は女狂いをはじめる、善良な夫婦養子は追い出され、しかも夫は紙屑買いに、妻は吉原松葉屋の小松という花魁とまでなり果ててしまう、これへ絡むにお....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
が、近江屋を虐めた帰り毎夜のように立廻ることを見極めたのは、たしかに葬式彦兵衛が紙屑買いの拾物《ひろいもの》であった。だから、因業が祟っていまだに独身の五十男久....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
業を有せぬ事はやはり前同様であったであろうから、生きんが為には日雇取りにもなり、紙屑買い・畠番・下駄直し、そのほか人の嫌がる営業にも、従事しなければならなかった....