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「紙布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙布の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
豚吉とヒョロ子」より 著者:三鳥山人
変ですから、思わずその手を一振り振りますと、それに掴まっていたお婆さんは、まるで紙布のように宙に飛んで、河の中へポチャンと落ちてドンドン流れてゆきました。これを....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
て表に白い文字でGEORGE・CRAYと書いてあるが、その鍵の処には、白い小さい紙布が挟んであるようである。近付いてよく見ると、それは嬢次少年自身の名刺で、その....
一足お先に」より 著者:夢野久作
った。そればかりでなく、なおよく瞳を凝らしてみると、その瓶の外側に貼り付けてある紙布に、横文字でクシャクシャと病名らしいものが書いてある中に「23」という数字が....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
か思われなかった。少なくも画家の頭脳の中にしまってある取って置きの粉本をそのまま紙布の上に投影してその上を機械的に筆で塗って行ったものとしか思われなかった。ペン....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
白石のことが想い浮びます。この町は陸前ではなく磐城の国に属します。古くからここで紙布が発達し、麻布か絹ものかと間違えるほどの細かい織物を作りました。紙布としては....