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紙挟み
「紙挟み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙挟みの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
藤村の羊羹が東京から届きましたの。」愛想よく麻川氏に座蒲団をすすめた。氏は片手に
紙挟みのようなものを持ってはいって来た。私達のすすめる羊羹を、「うまいですな。」....
「見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
るが、物事に無頓着らしい様子をしていた。彼は腕に黒と白のスケッチ用の平たい灰色の
紙挟みを抱えていた、そのスケッチは、彼が経済論に対して反対説を試みたために、彼の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
書き終ったあと、彼はかなり永いこと頬杖をついて考えた。それから、ざら半紙を二枚、
紙挟みからとり出して、それに鉛筆で、考え考え何か書いていった。書いていくうちにそ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いいんだ。」 「ザラでよけりゃあ、ここに沢山ある。」 と、田上が総務用と書いた
紙挟みの中から一帖のザラ半紙をとり出した。新賀はその中から、いいかげんに何枚かひ....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
。ほかにアーストロフ用のやや小型なテーブル。その上に製図用具や絵具、そばに大きな
紙挟み。椋鳥を入れた鳥籠。壁には、誰にも用のなさそうなアフリカの地図。レザー張り....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ったので、あわてて拾い取ってみると、月明りでしかとは分らないが、どうやら古風な懐
紙挟みで、金襴革の二つ折り、旅用とみえて懐紙以外なものが厚ぼったく挟んである。 ....