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紙縒
「紙縒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙縒の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
古を断ったりしなかった。 初めて小謡を習いに行くと、翁は半紙を一帖出して自分で
紙縒をひねって綴じる。それから墨を磨って表紙に「小謡」と書いて、その右下に弟子の....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に一ぽんの小縒《こよ》りが結びつけてある。
みなの目が好奇に光るまえで、左膳、
紙縒《より》を戻して大声に読みあげた。
御身ら二十名は順次にわが手裏剣の的《ま....
「幻の園」より 著者:豊島与志雄
みに何かいじくったり、新聞や絵本をよんだり、またよく縁側の日向で、何にするのか、
紙縒をよっていました。 私は兄弟姉妹がなく、ただ、一人ぽっちでした。祖父や両親....
「健康三題」より 著者:岡本かの子
見て、あんまりあなたが貧弱なのに義憤を感じたからさ。なぜと言って、あなたの身体は
紙縒のようによじれていたし、ものを言うにも一口毎に息を切らしながら「おねえさま、....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
「血書」 「健ちゃ、徴兵よかったな。大した儲けだな。」――近所の小作だった。
紙縒を煙管の中に通していた。「石山の信ちゃとられたものな。」 「ん、ん。可哀相な....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
太鼓も東京出来のをよいとします。弓の道具類も仕事のよさを未だに失っておりません。
紙縒細工の矢筒、革細工の弓懸など見事な手並を見せます。幾許かの人が良い仕事を愛す....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
杯を忘れて皆、武蔵の手を凝視していた。 武蔵は、包みを膝にのせた。それは雁皮の
紙縒に渋汁を引いた一種の糸で、袋のように編んだ物である。武者修行して歩く者は皆、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、武蔵は背へ羽織った。 まだ船島は、霞んでいた。 武蔵は、懐紙を取り出して、
紙縒を作り始めた。幾十本か知れぬほど縒っている。そしてまた、二本|縒に綯い合せて....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
あがれとは近いのである。 それからもう一つ、このごろはあまり見受けぬが、箸とか
紙縒とかの尖を少し折曲げたものを、くるくると両手の掌で揉み廻し、その突端の向いて....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
う諺さえある。大きなお社の鳥居の脇にはお百度石という石が立っていて、手に数取りの
紙縒や竹の串をもって、脇目も振らずにそこと社殿とのあいだを、往き返りする人を毎度....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
いで行った小袖や肌着を畳んでは、それに遺書やら遺品も添えて小札を付け、たんねんに
紙縒で括っていたのであった。――するとそのうち、潮田又之丞の番が来た。――又之丞....