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「紙衾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙衾の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
、とても追い尽くせるものでもあるまい。捨てて置け」と、父の行綱は皺だらけになった紙衾《かみぶすま》を少し掻いやりながら、蘆《あし》の穂綿のうすい蒲団の上に起き直....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
書かえる隙もない、まだ出たてだという、新しさより、一人旅の木賃宿に、かよわい女が紙衾の可哀さが見えた。 とばかりで、俊吉は黙って通過ぎた。 が、筋向うの格子....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
な 横はる五尺の榾やちよろ/\火 古蒲団縄にからげていた/\し 繕ひて幾夜の冬や紙衾 炭焼の顔洗ひ居る流れかな 風呂吹の一切づゝも一句かな 顔見世や病に痩せて菊....