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紙銭
「紙銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
あいにく》、鼻が虧《か》けている。その前の、埃のつもった床に、積重ねてあるのは、
紙銭《しせん》であろう。これは、うす暗い中に、金紙や銀紙が、覚束《おぼつか》なく....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
どに冷たくなっていた。和子は急いで我が家へ帰って、衣類諸道具を売り払って四十万の
紙銭を買った。 約束の時刻に酒を供えて、かの
紙銭を焚くと、きのうの二人があらわ....
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
ぼって寺へ往ったが、寺は焼香の人で賑わっていた。許宣も本堂の前で香を燻らし、紙馬
紙銭を焼き、赤い蝋燭に灯を点しなどして、両親の冥福を祈った。そして、寺の本堂へ往....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
烏老はこんなことを言った。 「わしが死んだ後に、家内の者が仏事をやって、しこたま
紙銭を焚いたので、冥府の役人が感心して、それで送り還してくれたのだよ」 ※は烏....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は秦棣であるらしい。 楊は書き役の者に命じて、かの一件の記録を訂正させ、さらに
紙銭十万を焚いて、かれらの冥福を祈った。 鉄塔神の霊異 蔚州の城内に寺が....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かった。そのうちに七月が来て、盂蘭盆会の前夜となったので、※の家では燈籠をかけて
紙銭を供えた。
紙銭は紙をきって銭の形を作ったもので、亡者の冥福を祈るがために焚い....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
谷に沈む。 十三 女巫澆酒雲満空。玉炉炭火香鼕鼕。海神山鬼来座中。
紙銭※風。相思木帖金舞鸞。 ※杯盤。山魅食時人森寒。 境の足は猿ヶ馬場に掛った....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
って寺へと往ったが、寺は焼香の人で賑わっていた。許宣も本堂の前で香を燻らし、紙馬
紙銭を焼き、赤い蝋燭に灯を点しなどして両親の冥福を祈った。そして、寺の本堂へ往き....
「明日」より 著者:井上紅梅
やら、赤鼻の老拱やらであった。王九媽は單四嫂子のためにいろいろ指図をして、一串の
紙銭を焼き、また腰掛二つ、著物五枚を抵当にして銀二円借りて来て、世話人に出す御飯....