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紙雛
「紙雛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紙雛の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
船の調の雛。五人囃子、官女たち。ただあの狆ひきというのだけは形も品もなくもがな。
紙雛、島の雛、豆雛、いちもん雛と数うるさえ、しおらしく可懐い。 黒棚、御廚子、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
(一)雛節句
三月三日。別に買った雛も無いから、細君が鶴子を相手に
紙雛を折ったり、色紙の鶴、香箱、三方、四方を折ったり、あらん限りの可愛いものを集....
「魚の序文」より 著者:林芙美子
との散歩を僕はふと考えたものであったが、僕の後からゆっくり歩いて来ている彼女は、
紙雛《かみびな》のように両袖《りょうそで》を胸に合わせて眼を細めて空を見ているで....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
的近い時代以来の事で、いわゆる雛人形の原型というべきものは、きわめて簡単な立像の
紙雛のみであった。いわゆる内裏雛がはやりだしてからは、こちらはだんだん衰えて、今....