級数[語句情報] »
級数
「級数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
級数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
、なんだか落ちつかないんだよ。五次方程式が代数的に解けるものだか、どうだか、発散
級数の和が、有ろうと無かろうと、今は、そんな迂遠《うえん》な事をこね廻している時....
「予報省告示」より 著者:海野十三
することになろう。 これらの大工事や自力運行のため、原子エネルギーの活用は幾何
級数的に増大される。が、そこに或る種の危機を孕《はら》んでいるようである。 人....
「愛と美について」より 著者:太宰治
丁度このごろ解析概論をやっているので、ちょっと覚えているのですが、一つの例として
級数についてお話したい。二重もしくは、二重以上の無限
級数の定義には、二種類あるの....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
てはならない。と云うのは、入学志願者の大抵のものが無条件に入学出来るだけの中等学
級数を用意するのが、一応当然なのである。況して今日の中等学校では一般人間として受....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
大捜査が行なわれていた。その網の真ん中で、人獣《リッパア》「斬裂人のジャック」は
級数的に活躍し、またまたこのハンベリイ街のアニイ・チャプマン殺しによって、もう一....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ィン自身の告白する処によれば、マルサスの適者存在・生存競争・の観念や、人口の幾何
級数的な増加の思想は、彼をして従来持っていた種の不変の信仰をすてて、種の変化・発....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るだけのもので、酒をあおるほどに、興奮がやがて捲土重来《けんどじゅうらい》して、
級数的にかさにかかって来るのは眼に見えるようなもので、そこで例の兇暴無比なる酒乱....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
い、熱していく人がある。これが笞の数を重ねるたびに、しだいしだいに激しくなって、
級数的に募っていくのだ。一分間なぐり、五分間なぐり、やがて十分間となぐりつけるう....
「春」より 著者:豊島与志雄
出来ない。息苦しくなる。眼には見えないが、そこらに眠ってる人数《ひとかず》が幾何
級数的に殖えてゆく。その無数の口から吐き出される息が、積り積って、なま温くのしか....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
にして可能であろうか。 これは必ずしもパラドックスではない。 数学の方で収斂
級数というものがある。第一項に第二項を加え更に第三第四と無限の項を附け加えると、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
。 従って私は、人口は、妨げられない時は、二十五年ごとに倍加し続け、または幾何
級数で増加する、と云って間違いなかろう(訳註)。 〔訳註〕これとほとんど同一文....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ことなく、数年にして絶滅するの危険に瀕している、と思われるであろう。それは、幾何
級数において増加してはおらず、幾何
級数において減少していることになろう。もし、各....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
奴サ、第二は曲線的有則螺線サ、これはつまり第一の奴をまげたのと同じことサ、第三は
級数的螺線サ、これは螺線のマワリが段々と大きくなる奴サ、第四は不規則螺線サ、此奴....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
乗除の演算だけ繰り返し繰り返し使用して解き得るような方法が考え出された。あるいは
級数の使用となったり、または逐次近似法とでもいうべき種々のものの成り立ったのは、....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
或る複雑な形の波形がある。現在の物理学の方法では、それを応用数学の力で、フーリエ
級数に展開して、すなわち分析して調べるのが、普通のやり方である。任意の形の波は、....