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級長
「級長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
級長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
しめました。しかも、その犯人が、規律の厳粛で評判のよい、県立中学の生徒で、しかも
級長をしている優等生で、その上色白の美少年であったというのですから、世人を驚かし....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
った。 やっと休憩時間になると、豹一はキャラメルをやけにしゃぶっていた。普通、
級長のせぬことである。案の定、沼井という生徒が傍へ来て、 「君一人のためにクラス....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
方の尋常小学校から来た大沢というのをどうしても抜くことができずに、二年とも大沢が
級長で僕と大久保とが副
級長だった。大久保は僕よりも一つ年が多く、大沢は二つくらい....
「級長の願い」より 著者:小林多喜二
この手紙を、私のところへよく話しにくる或る小学教師が持って来た。高等科一年の
級長の書いたものだそうである。原文のまゝである。――私はこれを読んで、もう一息だ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
んとよばれているが、それは山ノ井君はなかなか勉強がよくでき、友だちにしんせつで、
級長をしているくらいだから、ヘチマとはよばないのだった。 この二人はたいへん仲....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
ってから始めて友達になった人だ。森君は小学校からずっと一緒で、とてもよく出来て、
級長で通して来た、僕の大好きな友達だが、中学に来てもやっぱりよく出来て、臨時試験....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
と同じ組になれるように、私は毎日神様にお願いし、それがかなえられた。二学期に私は
級長になった。そのことが又私を英雄気分にさせた。分列行進というのが毎週のように行....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
がないのだ。ちょっといってくる、静粛にしているんだぞ。 先生の靴音去る、扉の音。
級長 まことに由々しき一大事か。 こんどは誰も笑うものがない(間)。
級長 ねえ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の道にいそしむのは何という幸福であったろう! 私の小さな恋人、浅井じつ子は女の
級長をしていた。廊下でやはり紋付袴姿の彼女とばったり逢ったりした。私達は顔を赧ら....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
永く北米の地に住んでいる。 章子さんは小学校でいつも首席を占める。学級の生徒が
級長を選挙するたびに、章子さんが当選である。当選すると、学校からセーフチーコンミ....
「妖婦」より 著者:織田作之助
顔をじっと媚を含んだ眼で見つめた。 春ちゃんは無口な大人しい子供で、成績もよく
級長であったから、やはり女の方の
級長をしている雪子という蒼白い顔の大人しい娘を「....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
ているものもある。町人の食事も表でやっている。行きあたりのところに小学校があり、
級長の子供が棒などもって他人のはいって来るのをとがめている。そのうちに生徒が帰り....
「残された日」より 著者:小川未明
がやがやといっていました教室の中は、急に火の消えたように寂然となりました。やがて
級長が礼をかけてみんながおじぎをしますと、先生は、じろりと壇の上に立ってこっちを....
「四つの都」より 著者:織田作之助
は明後日ですから、明日もう一度練習をすることにします。よく覚えるように。解散!」
級長が号令をかける。
級長「気をつけ! 礼!」 清子、子供達と別れて、校庭を横切....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
嫌のよい時は実に如才のない、頓智のある気の利いた子でした。 小学校へ入ると直ぐ
級長になり、明朗で頭が鋭いと先生も褒めて下さる。悧口だ、美しい子だと親類中の褒め....