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紛争
「紛争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紛争の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
れは諸国家と平等に提携し、われらの徳と力により諸国家の自然推挙によるべきであり、
紛争の最中に、みずから強権的にこれを主張するのは、皇道の精神に合しないことを強調....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
を求めたのだろうと思うね。しかし、ジナイーダは頑強に拒み続けるので、縺れに縺れた
紛争は恐らく夜半を越えたに違いないのだ。だから、ルキーンは電報がきても実際は行か....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
自国の領土である、異議あるものは申し出い――というのが「先占」。 では今、国際
紛争を仄めかすような先占問題がからむという、極北のその地とは一体どこのことだろう....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
においては改進論派と近くして自由論派と遠かりき。自由論派は無上政治をもって国際的
紛争を防がんと希望したるがごとく、経済論派は自由貿易主義をもって世界の一致和合を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
明けの日から三日にわたって、金兵衛は毎日のように双方の間に立って調停を試みたが、
紛争は解けそうもない。中津川からは角十側の人が来る。峠からは牛行司の利三郎、それ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
屋から今渡の問屋仲間を相手にこの界隈の入り荷|出荷とも一手に引き受けて牛方事件の
紛争まで引き起こした旧問屋|角屋十兵衛の店などは、皆そこに集まっている。今度の百....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の山林事件は明治初年にはじまった問題でもなく、実は旧領主と人民との間に続いた長い
紛争の種で、御停止木のことは木曾谷第一の苦痛であるとされていた。こんなに明治にな....
「愛と美について」より 著者:太宰治
れが可笑しくてならない。けれども末弟は、大まじめである。家庭内のどんなささやかな
紛争にでも、必ず末弟は、ぬっと顔を出し、たのまれもせぬのに思案深げに審判を下して....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と、折竹翻意の理由をこう睨みたい気持が、誰の胸にも疼いていたのであるが……。国際
紛争裡におどる快男子折竹の姿は、まだ彼も言わず、作者も秘、秘である。ではこの、大....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
で、この程度の大地震も、そう珍しいものじゃありません。幸福な一対に限って、時に大
紛争を起しがちなものです。ここに哀れをとどめたのはぼくで、御二方が元の平穏へ戻る....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
題で、時には二派に分れて国をあげての戦争になるほど深刻な問題だ。実の兄弟でも時に
紛争が起るほどだから、異母兄弟となると相続のお家騒動はきまりきったようなもの、小....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
両者の手記、それにこの場合は証人の手記も必要であろう。犯罪にくらべれば、こういう
紛争、個人団体をとわずモンチャクの言い分をきく方が、今日的な特殊性、世相や感情の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
はマレー人、シナ人、アラビア人等ありて労働に従事せるが、その各種および土人の間の
紛争絶えずという。日本人は四、五人、この市にありて洗濯業に従事すと聞けり。まず当....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
トライキ権が憲法で保障されることになったのであります。第三は、憲法第九条で「国際
紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」これがためには陸海空軍一切の戦....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
のである。最少限度の物資獲得の名に於て我らの力の現状を無視していたずらに外国との
紛争を招く事は充分警戒を要する。戦争は最大の浪費である。戦争とともに長期建設と言....