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紛紛
「紛紛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紛紛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
している。
政治家
政治家の我我素人よりも政治上の知識を誇り得るのは
紛紛たる事実の知識だけである。畢竟某党の某首領はどう言う帽子をかぶっているかと言....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
頭を血みどろにした若い男を横抱きにした者、そうした人たちが眼先が暗んでいるように
紛紛として歩いていた。その人たちは頭髪を見なければ両性の区別がつかなかった。 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ける頭《かしら》の雪を見る人も劣らずぬらす朝の袖かな と歌い、また、「霰雪白
紛紛《さんせつはくふんぷん》、幼者形不蔽《えうしやはかたちをおおはず》」と吟じて....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
学史、天文学史上有疑難処。取読日本三上義夫、新城新蔵、飯島忠夫諸人之著作。雖議論
紛紛。未必皆可信。要亦能略得其梗概也。吾人対葉避庵君来函。又想及何炳松君之議論。....
「ある神主の話」より 著者:田中貢太郎
って往った。 夕陽の中を蜻蛉が二つ三つ飛んでいた。石磴をあがり詰めると檜の香の
紛紛する小社があった。勘作はその前に往って頭をさげて拝んだ。 「勘作か、よう来た....