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素人
「素人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
素人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
部に集まってくるのは詩人、小説家、戯曲家、批評家、画家、音楽家、彫刻家、芸術上の
素人《しろうと》等です。しかしいずれも超人です。彼らは電燈の明るいサロンにいつも....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
失っていた。もっともこの二三年は彼にも変化のない訣《わけ》ではなかった。彼はある
素人下宿《しろうとげしゅく》の二階に大島《おおしま》の羽織や着物を着、手あぶりに....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
)それから次手《ついで》に小説じみた事実談を一つ報告しましょう。もっともわたしは
素人《しろうと》ですから、小説になるかどうかはわかりません。ただこの話を聞いた時....
「老年」より 著者:芥川竜之介
居が六人ばかり、男客は、宇治紫暁《うじしぎょう》と云う、腰の曲った一中の師匠と、
素人《しろうと》の旦那衆《だんなしゅ》が七八人、その中の三人は、三座の芝居や山王....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
もがっかりしたように白墨《はくぼく》の欠《かけ》を抛《ほう》り出した。
「どうも
素人《しろうと》の堀川君を相手じゃ、せっかくの発見の自慢《じまん》も出来ない。―....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
智に対する嫌悪の念は人類の疲労に根ざしている。
政治家
政治家の我我
素人よりも政治上の知識を誇り得るのは紛紛たる事実の知識だけである。畢竟某党の某首....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
の人は最も敬うべき純粋な芸術家であり、第二の種類の人は、芸術家としては、いわゆる
素人《しろうと》芸術家をもって目さるべきものであり、第三の種類の人は悪い意味の大....
「星座」より 著者:有島武郎
しょうちゅう》と、そのころ恐ろしく高価なウ※スキーとが造りだされる化学上の手続を
素人《しろうと》わかりがするように話して聞かせた。新井田氏の顔はだんだん和らいで....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
るのだ。こういう予言をして亡くなられたのであります。 ここで、仏教教学について
素人の身としては甚だ僭越でありますが、私の信ずるところを述べさせていただきたいと....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
その事かい、何だ。」 と笑いもカラカラと五徳に響いて、煙管を払いた。 「対手は
素人だ、憚りながら。」 「昨夜振られてもかい。」 「勿論。」 「直言を感謝す。」....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
りかえそうたって、海が合点するものではねえと、大丈夫に承合うし、銑太郎もなかなか
素人離れがしている由、人の風説も聞いているから、安心して乗って出た。 岩の間を....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
ある。」と云う説があるが、それはほんとうらしい嘘だ。作の力、生命などと云うものは
素人にもわかる。だからトルストイやドストエフスキイの翻訳が売れるのだ。ほんとうの....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
所を突いて居るにも拘わらず、其言葉のもつユーモアの為めに人を怒らしめぬ徳がある。
素人のする漫談を痛罵して「結び目なき話の尻は走ったままの電車であり、幕の閉まりそ....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
て、「おい、お前は何処の漁師だ」と、斯ういう切っかけです。「何処の漁師でもない、
素人だ」と言いますと、「其様なに隠さずとも好いだろう、相見互だもの、己等の付合も....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第二次欧州大戦によってこんなふうに打ちのめされた今日、フォッシュ元帥のこの言葉は
素人には恐らく大きな魅力を失ったであろうが、この中に含むある真理はわれらも充分に....