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「素人屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素人屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
こころ」より 著者:夏目漱石
うとげしゅく》じゃいけませんか」と聞くのです。私はちょっと気が変りました。静かな素人屋《しろうとや》に一人で下宿しているのは、かえって家《うち》を持つ面倒がなく....
蟇の血」より 著者:田中貢太郎
の帰るのを待っている容が浮んで来た。浮んで来るとともに、今晩先輩に相談した、女と素人屋の二階を借りて同棲しようとしていることが思われて来た。 (君もどうせ細君を....
魔都」より 著者:久生十蘭
らアね。忌々しいっちゃないねえ」 花というのはすでに御承知の、有明荘の崖下なる素人屋《しもたや》の二階に住む可愛らしい縫子。ズケズケ言う赭熊の肱に手を掛け、さ....
金銀小判」より 著者:小川未明
ました。 そのうちに夜がほのぼのと明けると、哀れな小判売りの子供は、ある大きな素人屋の軒の下で疲れて眠っていました。雪が体にも頭にも真っ白に吹きつけていました....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
なた》の側にはムウランルージュ、シルバースリッパ、ラインゴルトなど。また万茶亭と素人屋《しもたや》との間の路地裏にはルパン、スリイシスタ、シラムレンなど名づけら....
水郷異聞」より 著者:田中貢太郎
て、湖縁を××へまで往ってそこから汽車に乗って東京へ帰った。女は日本橋|檜物町の素人屋の二階を借りて棲んでいる金貸をしている者の女で、神田の実業学校へ通うていた....