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「素子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素子の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
かしい。君はテレビジョンというものを知っているかね。あれは一つの写真面を、小さな素子に走査《スキャンニング》して、電流に直して送りだすのだ。それを受影する方では....
おもかげ」より 著者:宮本百合子
らきょうまでの間は、ぼっとなってい、朝子に思い出せるのはその間に一度いつだったか素子に抱きおこされてベッドの上で何かのスープをのまされたことだけである。電報を読....
広場」より 著者:宮本百合子
ろ当然なことのうつりゆきのようにして、朝子の前に示されたのであった。朝子と友達の素子とが、この年のうちには故郷へ向って出発するときまっている今。―― いくらか....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
とは、十八歳からの二年間で、伸子は知りつくした。 伸子は一昨年から女友達の吉見素子と暮しはじめた。佃との結婚はこわれた。いますんでいるのは駒沢だけれども、結婚....
道標」より 著者:宮本百合子
けをかけた四角いテーブルが立っている。そのテーブルの上に伸子のハンド・バッグだの素子の書類入鞄だのがごたごたのっていて、目をうつすと白く塗られた入口のドアの横に....
伸子」より 著者:宮本百合子
して、問答する彼女達を見守った。 「御紹介しましょう、佐々伸子さん、こちらは吉見素子さん、お父さんの脛《すね》かじりのいい身分の人ですよ」 素子は、 「変な紹....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
のようにされるべきなのだろう。作者は一九二八年に書いた「風」の中でそれについて、素子にこういう意味を云わしている。生活というものは、鉄道線路のようなものではない....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
という女だけ、作家としてそこにとどまって働くように云われる。そのよろこび、感動。素子という女とのそういう人間的な問題についての感情のいきさつ。朝子は止まろうかど....
父母に対する私情」より 著者:豊島与志雄
関わりはない。ただ私は、子供達のことをいろいろと細かな点まで、父母に伝えたい。平素子供達のことは多く妻に任せきりで、余り気にかけない私ではあるが、父母のことを思....
日を愛しむ」より 著者:外村繁
妻、素子が退院し、二ヵ月振りでわが家へ帰ったのは、四月中旬のことである。曇った日で、....