素晴しい[語句情報] » 素晴しい

「素晴しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素晴しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三人の双生児」より 著者:海野十三
る力のない妾だったから。 その夜を妾はどんなにか待ちかねた。今夜真一が妾の室で素晴しい海盤車娘の踊りを見せてくれることだろうと。 その夜に入ると、幸にも静枝....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
うに綱をひっとき結びを解いて、不要になった綱を海中へ投げ込む……」 「なるほど、素晴しい」 わたしは思わず嘆声を上げた。「それならどんな力のない男でも、少し動....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
いったら、ふじさんにきをつけなさい……と云うような言葉でしたね?……」 「むウ、素晴しい。……つまり、やっぱり私が、最初から睨んでいた通り、不二さんは、富士山に....
人造人間事件」より 著者:海野十三
縦横無尽に引張りまわされているのであった。なんという複雑な構造だろう。竹田博士の素晴しい脳力のほどがハッキリ窺われるような気がした。ことに帆村たちの注意を引いた....
小春の狐」より 著者:泉鏡花
はとがらないでも、砂地だからよく抜ける。 「松露よ、松露よ、――旦那さん。」 「素晴しいぞ。」 むくりと砂を吹く、飯蛸の乾びた天窓ほどなのを掻くと、砂を被って....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
待するよ。――年方の挿絵でね、編中の見物の中に月村の似顔の娘が立っている。」 「素晴しいね。早速捜そう。」 「見るんなら内にあるよ。その随筆だがね、足が土につい....
黒百合」より 著者:泉鏡花
」 「取替えるのがお厭なら。」 「止しねえ、お前、お前さんの方がよッぽど可いや、素晴しいんじゃないか。俺のこの、」 と斜に透かして、 「こりゃ、詰らない。取替....
旧作」より 著者:上村松園
画家――大家となっている人でも、その昔は拙い絵をかいていたのに違いありません。素晴しい、大成の域に達した絵をかくには、それ相当の苦労は必要であり、幾春秋の撓ま....
あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
或る日、その友達が私の所へ来て、「『心霊研究会』というものがあって、其処に実に素晴しい霊媒が見付かった。自分は今まで研究をして居ったけれども、これ以上の霊媒は....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
長い若旦那は、一番に膳について、焼ものの大鯛から横むしりにむしりかけて、(やあ、素晴しい鯛だなあ。)場違ですもの、安いんだわ。 沈み切っていた、職人頭の富さん....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
ですッて、――何しろ世界中のスリ仲間から、女王のように崇められているんですから、素晴しいじゃありませんか。私もせめて、一目拝みたいと思ってるんですが――」 と....
素晴しい記念品」より 著者:大倉燁子
絵は彼女自身の肖像であり、彼女の肉体を溶したもので描いてやったのです、何という素晴しい記念品ではありませんか」と云ったという。 支那の何とかいう薬は人間の脳....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
にいるんだ? 白状しろ!」 「俺や知らねえ、名前も知らねえ、顔も知らねえんだが、素晴しい豪い人だって事だけは吉公から聞いている」と云ったが、急に莫迦にしたような....
心霊の抱く金塊」より 著者:大倉燁子
大切に保管していて、妄りに手をつけさせないのだ。 何も知らない探検家達は、この素晴しい宝物を自分が発見したのだと思うから、いきなり手をかけようとする、と、忽ち....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
。霊眼が開けば目のあたりに亡き人の姿さえ見ることも出来るとのことでした。何という素晴しい救いではありませんか。私に取ってこれ以上の悦びは他にありませんでした。 ....