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「素襖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素襖の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
嘉永の頃大阪の蕩子四、五人が創意したものである。大抵能楽の間の狂言を模し、衣裳は素襖、上下、熨斗目を用い、科白には歌舞伎狂言、俄、踊等の状をも交え取った。安政中....
細木香以」より 著者:森鴎外
香以が暫のつらねに擬した序を作った。その末段はこうである。「点ならござれ即点に、素襖の柿のへたながら、大刀の切字や手爾遠波を、正して点をかけ烏帽子、悪く謗らば片....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
るようなことを言い立てるので、和泉守も彼を信用して、さきには引出物として京染めの素襖と小袖をくれた。近い頃には太刀をくれた。彼が指しほこらしている身分不相応の兵....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、残念ながらわたしはそれを詳しく説明すべき詞を知らない。銅像や写真でおなじみの、素襖をきて大太刀をはいた姿――あれに魂がはいって揚幕から花道にゆるぎ出た時、さら....
私本太平記」より 著者:吉川英治
者はない。当夜持参の嫁入り調度も、まばゆいほどな列だった。――三ツ鱗の大紋打った素襖、烏帽子の奉行の駒を先にして、貝桶、塗長持、御厨子、黒棚、唐櫃、屏風箱、行器....
放免考」より 著者:喜田貞吉
馬務君の葵祭解説記するところによると、現時の行列には先頭に騎馬の警部が三人、次に素襖の侍が二人、次に看督長代が四人、次に騎馬の検非違使志代、これには調度掛、童、....