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素謡
「素謡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
素謡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
という名の謡曲の文句であるか、小声で渋いのどを続けながら、片手の扇子であざやかな
素謡の手の内を見せていたようでありましたが、まずだいいちにその方向が違いだしたの....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
。万一翁のお稽古が出来ない場合には会の方を延期するという真剣さであった。 その
素謡会の席上で梅津正保君の調子が余りに大きいので、調子の小さい河村武友氏が嫌って....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
ことのように思えて来た。 震災で宝生舞台の焼けたということは、報知講堂で宝生流
素謡会を開かしめるようになった。今は誰もそれを怪しまぬではないか。 それのみな....
「鬼」より 著者:吉川英治
てくれなあ」 「お父様、鯡でも焼きますから、お酒でもすこし上がって、またいつもの
素謡でも」 「あるか」 「ございます」 「じゃあ少し燗けてくれ。……そしてわしの....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
毎の木賃の払いにも金がいる。かれは、背にお燕を負い、面を破れ編笠にふかく隠して、
素謡をうたいながら、恥かしそうに人の軒端に立った。――それもなるべく人目立たぬ浅....