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「素量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素量の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野球時代」より 著者:寺田寅彦
生たちがシャツ一つになって校庭で猛烈な練習をリードした。生徒らの目には世界が急に素量的に飛躍したように感ぜられた。そうしてさらに次にきたるべき時代への希望と憧憬....
物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
。 原子内部に関する研究に古典的力学を応用しようとして失敗を重ねた結果は大胆な素量説の提出を促した。今日のところなかなか両者の調停はできそうもない。しかしあら....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
は科学にとって自殺的な偏見である。近代物理学に新紀元を画した相対的原理にしても、素量力学や波動力学にしても、直観なしの推理や解析だけで組み立てられると考える事が....
物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
の学者が顕微鏡下で花粉をのぞいている間に注意して研究した微粒子の運動が、後日物質素量説の実証的根拠として一時盛んに研究されるようになった。またスイスの山間の中学....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
するものである。 現今物理学の研究問題は、分子、原子、エレクトロン、エネルギー素量となって、至るところに混乱系が跳梁している。プロバビリティの問題、エントロピ....
路傍の草」より 著者:寺田寅彦
理学者自身もうっかりすると同じような理学ファンになってしまう。相対性理論ファン、素量説ファンになる恐れが多分にある。これは警戒すべきことである。 四 ....
科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
粒子説は倒れたが、これに代るべき微粒子|輻射は近代に生れ出た。破天荒と考えられる素量説のごときも二十世紀の特産物ではないようである。エピナスの古い考えはケルビン....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
が成効であるとしても、まだ彼の目前には大きな問題が残されている。それはいわゆる「素量」の問題である。この問題にも彼は久しい前から手を付けている。今後彼がこれをど....