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紫丁香花
「紫丁香花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紫丁香花の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小景」より 著者:宮本百合子
きをまざまざと想うことが出来るに違いない。 そう思って見れば、これ等の瑞々しい
紫丁香花《むらさきはしどい》色の花弁の上には敏感に、微に、遠い雲の流れがてりはえ....
「イオーヌィチ」より 著者:神西清
た。そして今この夏の夕ぐれに、往来からは人声や笑いごえが伝わって来るし、庭からは
紫丁香花の匂いの流れて来るなかで、凍てがますますきびしくなって、沈みゆく太陽がそ....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
。 所がまた、王に扮したあの男に、渡した花と云うのが、頗る妙なんだよ。第一に、
紫丁香花――これは初恋のときめきだ。それから花箪草は、もう信ぜられぬ――と云う意....
「グーセフ」より 著者:神西清
紫色の光が来て並ぶ。その隣には金色のが、それから薔薇色のが。……空はやがて柔かな
紫丁香花色になる。この魅するばかりの華麗な空を見て、はじめ大洋は顰め面をする。が....