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紫藤
「紫藤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紫藤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
からも腐った錨綱《いかりづな》のようにぶら下っている、こればかりではない、葛、山
紫藤《やまふじ》、山葡萄などの蔓は、木々の裾から纏繞《まといつ》いて翠《みどり》....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
そして「おちよやんはいるか」といって暖簾をくぐるのである。茶の間の長火鉢のまえで
紫藤のまむしを一杯食べて、それから小用に立って、その帰りにおちよやんの尻を一つ蹴....
「不周山」より 著者:井上紅梅
、周囲がただならぬような気がした。慌しく手を押して、山の上から上空へと延べている
紫藤の一株を引き抜き、咲いたばかりの大きい藤の花の一房々々を打ち振れば、藤の花は....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
のではそのフジすなわち Wisteria(Wistaria)のフジにはならない。
紫藤と書いて藤の上に紫の形容詞を加えてはじめてフジになるのだが、じつはこの
紫藤は....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
とき酒をかたむけ、酔いて欄干にもたれる。今宵の十五夜の月は鏡のごとくはえて、人の
紫藤の下にいるのが見える。) 一夜窓前坐、知吾在香。 (一夜窓の前に座して、自分....