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紫野
「紫野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紫野の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
られ、鏡首座《きょうしゅざ》という僧が住持している。忌日《きにち》にさきだって、
紫野大徳寺の天祐和尚《てんゆうおしょう》が京都から下向《げこう》する。年忌の営み....
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
うしゅん》という三人の僧が朝鮮から様子を見に来た。徳川|家康《いえやす》は三人を
紫野《むらさきの》の大徳寺《だいとくじ》に泊《と》まらせておいて、翌年の春|秀忠....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
諸将の代官なぞ、京都に来ているが、有名無実である。更に十月には独力信長の法事を、
紫野大徳寺に行った。柴田等にも参列を勧めたが、やって来るわけもない。芝居でやる大....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
たぬものはないわけです。 私の書斎には、死んだ父の遺物の一幅があります。それは
紫野大徳寺の宙宝の書いた「松風十二時には無駄はないのです。身辺のあらゆるもの、自....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
たのと同格である。 明治元年(翁五十二歳)、藩主長知公京都へ御上洛の節、同地|
紫野大徳寺内、龍光院に御宿陣が定められた。その節御供した御納戸組九人の中、翁は長....
「旅愁」より 著者:横光利一
た。一つはアフリカの器らしい厚手の水指と、支那の慶磁の白い湯呑、それに日本物では
紫野の茶碗、その横に朝鮮の鶏龍の蓋物の鉢が一つ。中でも鶏龍の別毛鉢が一番優れて美....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
成るべしや」(巻十一・二五一七)等である。 ○ あかねさす
紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 〔巻一・二〇〕 額田王 天智天皇が近江....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
、山田三右衛門、佐方源左衛門秀信、吉田兼庵相立ち候。二十四日には一同京都に着し、
紫野大徳寺中|高桐院に御納骨いたし候。御生前において同寺|清巌和尚に御約束|有之....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
し出いて、口を割らせて見んことには、見当の付けようがない」 博多瓦町はずれ。筑
紫野を見晴らす大根畠と墓原の間の小径の行止まりに、万延寺の本堂と背中合わせにして....
「軽女」より 著者:上村松園
がついていたのである。 いよいよ東に下る前日の元禄十五年十月十六日に、内蔵助は
紫野の瑞光院に詣って、亡君の墓前に額づき、報讐のことを誓い、その足で拾翠菴に海首....