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紫電
「紫電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紫電の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
や、元の暗黒に還った。 と、思ったのは、それも一瞬間のことだった。 サッと、
紫電一閃! どこから出したのか、幅の広い照空灯が、ぶっちがいに、大空の真中で、交....
「運命」より 著者:幸田露伴
、燕王の胸中|颶母まさに動いて、黒雲飛ばんと欲し、張玉、朱能等の猛将|梟雄、眼底
紫電|閃いて、雷火発せんとす。燕府を挙って殺気|陰森たるに際し、天も亦応ぜるか、....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
の蔭を飛び出すと、タ、タ、タと、近づいて、
「御免!」
と、一声、額にかざした
紫電のひらめき――
「親分、お逃げなさい!」
と、呼びかけるなり、突くと見せて....
「雷」より 著者:海野十三
思われぬ、すさまじい形相をして、恐ろしい呪いの言葉を吐いた。 そのときだった。
紫電一閃! 呀っと叫ぶ間もなく、轟然、地軸が裂けるかと思うばかりの大音響と共に....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ったのであろう。同時に、
「では、そろそろ参るとしようかッ」
と、おめきざま、
紫電《しでん》低く走って栄三郎の膝へきた。跳びのいた栄三郎、横に流れた乾雲がバリ....
「発明小僧」より 著者:海野十三
空隊ですよ。やってくるところを、こっちは感電砲をサッと向けるですナ。釦一つ押すと
紫電一閃。太い二本の光の柱です。一本は真直に空中を飛び上る。もう一本は敵陣の中に....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ちに、みすぼらしい侍へ切り付けたのであった。その太刀風の鋭いこと、闇をつんざいて
紫電一条斜めに走ると思われたが、はたしてアッという悲鳴が聞こえた。しかし見れば意....
「枯尾花」より 著者:関根黙庵
采女、玉置小平太抔云う、藩政時分の家老屋敷の並んでいる、里俗鰡堀へ差懸ると俄然、
紫電一閃忽ち足元が明く成た、驚て見ると丸太ほどの火柱が、光りを放って空中へ上る事....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
けていながら、新吉あわてて蓆をつづらへかぶせて首をすくめた。 ピカリッと手槍の
紫電、小屋の前をはすかいに流れたかと思うと―― 「怪しい奴ッ!」 突ッかけてき....