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「累代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

累代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
ったならば、どうしよう。臣子の分として、九原《きゅうげん》の下《もと》、板倉家｜累代《るいだい》の父祖に見《まみ》ゆべき顔《かんばせ》は、どこにもない。 こう....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
であり、かつは年々のクリスチャンであるし、だまっていると、「不忠の名を取るとも、累代の武名を汚すわけには行かぬ」と云って、明智勢に切り入って、一番槍、一番首、二....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
召して、以前両度の戦に勝つことを得て、敵軍に気を屈せしむ。叡慮先づ憤を慰する条、累代の武功返す／″＼も神妙なり、大敵今勢を尽して向ふなれば、今度の合戦天下の安否....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
来、すっかり天狗の鼻を高め、暴戻の振る舞いが多くなりむやみと家来を手討ちにした。累代の四臣と云われたところの馬場虎貞、山県虎清、工藤虎豊、内藤虎資、四人ながら手....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
翁の墓を訪うた佐藤文次郎氏は、「梅津只圓翁墓」と刻んだ墓石がいつの間にか「梅津家累代墓」一基に合葬されてアトカタもなくなっているのに驚き、急に主となって奔走して....
「連環記」より 著者:幸田露伴
慶滋保胤は賀茂忠行の第二子として生れた。兄の保憲は累代の家の業を嗣いで、陰陽博士、天文博士となり、賀茂｜氏の宗として、其系図に輝い....
「明治開化　安吾捕物」より 著者:坂口安吾
然の読書にふけって、血まなこの山師事業家どもを全然そばへ寄せつけない。ところで、累代の家老筋たる重臣が主家のために特に取りきめた縁組にしては妙ではないか。世に金....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の体験に即して商人の道を語ろうとしたので、勢いこの体系をなすに至った。私の店は、累代のしにせでもなければ親譲りの商家でもない。元来私は農家出で、一書生として青年....
「雪の宿り」より 著者:神西清
殿（九条｜兼実）の玉葉八合、光明峯寺殿（同｜道家）の玉蘂七合などをはじめ、お家｜累代の御記録の類も数少いことではございませんでした。 そうこう致すうち一月の末....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
かった、即ち彼らの多くは、皆口々にいって曰く。 「老ドクトル閣下、吾々は今や父祖累代の財宝金銀、あらゆる物をば、全く土芥のごとくに放擲したのである。今やこの五尺....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
の徳に帰依して、国師に増上寺の造営を嘱したのである。ここを三縁山と唱えて、徳川家累代の霊を祀る地とした。当時の増上寺は境内十八万坪、数十の大建築物棟を並べ、いく....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ており、『吾妻鏡』にも、頼朝勅許を得ずして泰衡を討伐する時の口実の一に、「泰衡は累代の御家人の遺跡を受け継げる者なり」とあるによれば、もとは源氏の家人の家柄であ....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
自然と貴が附随して来る。奥州の俘囚の長たる頼時は娘を都下りの散位平永衡に嫁して、累代の蝦夷の酋長はともかくも都人と姻戚の関係を結んだ。頼時の長子貞任はさらに深入....
「妖影」より 著者:大倉燁子
ずお通夜をいたしまして、私自身で娘を棺の中に納めました。そして墓場まで送って家族累代の墓地に葬ってやりました。その墓場は田舎――私共は蘇州の者ですが――の淋しい....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
になり、令制の賤民の地位に甘んずるようになる。一方では将種、将家などと呼ばれて、累代多くの家人を有し、立派に武士の統領たるの家を為しているものでも、一方では摂関....