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「累進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

累進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
太子の後を承けて其御子允※、分宜の人、洪武十八年の試に第一を以て及第したりしより累進してこゝに至れるにて、経史に通暁せるはこれ有りと雖も、世故に練達することは未....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かせました。頻繁な余震も頭を狂わせます。来る人、来る人の伝うる東京横浜の惨状も、累進的に私共の心を傷めます。関心する人人の安否を確むるまでは、何日も何日も待たね....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
景盧といい、もちろん幼にして学を好み、紹興の中年に詞科に挙げられて、左司員外郎に累進しました。彼が金に使いした時に、敵国に対するの礼を用いたので、大いに金人のた....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
いのはむしろ当然のことであろう。 それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
これは、富農と買占人の奸策が成功した結果であった。 前の年から、ソヴェト政府が累進税で富農の私有財産制への実際上の復帰を統制しはじめた。その復讐だ。 ソヴェ....
連環記」より 著者:幸田露伴
て、今は知る者も少い。淳化三年進士及第して官に任じて、其政事の才により功を立てて累進して丞相に至り、真宗の信頼を得、乾興元年には晋国公に封ぜらるるに至った。蘇州....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
うち三日ぐらいずつ服用を中止していると、殆ど害はないようだ。 又、服用の量も、累進するということはない。これは多分に気のせいがあって、昨日よりも余計のまないと....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
この点については」 「その傾向はたしかにある。だから売上高の何分というふうにして累進課税を課す方が案外公平かも知れない。私の目の子勘定だけでも百貨店を入れて一億....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
。で、幸蔵主は秀次にとっては、母とも乳母ともあたる人であった。 ところで秀次は累進して、そうして秀吉の後を受けて、関白職に経上って、聚楽の第の主人となって、権....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
よって助勢されたところの、死亡率の減退によるものの如く思われる。それは、増加率の累進が出生率の低減と全く両立し得るものであり、またかかる出生率の低減は、いかなる....
虹の橋」より 著者:久生十蘭
代は、現在までに刑の三分の二を終えたわけだが、行動監察の結果成績優秀と認められ、累進処遇令による一級者になり、自由に手紙を書けるようになったふうである。 真山....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、土地の生産物は常に国内で容易に市場を発見するであろう。そしてかかる市場は資本の累進的増加に対し特に好都合である。そして資本の累進的増加、なかんずく労働の維持の....
年譜」より 著者:原田義人
勤務は時間的にも楽であったので選んだらしいが、カフカは職務にかなり熱心で、地位も累進していった。この年に早くも北部ベーメン(ボヘミア)に公用旅行を何回か行なって....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
独の痛快味がわれとわが空虚のうちを慰め潤おし、それが弾みとなって思索から思索へと累進するときに、層々の闇の中にときどき神秘なうす明りが待受けていて何か異香らしい....
友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
の妄想を禁じ得ないのである。アカデミーの世界から、最近の二年又はもう少し前から、累進的に何ものかの威圧が取り除かれつつ今日に到った、と考える外ないのである。この....