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細井
「細井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
けらい》に知行《ちぎょう》六百|石《こく》の馬廻《うままわ》り役《やく》を勤める
細井三右衛門《ほそいさんえもん》と云う侍《さむらい》は相役|衣笠太兵衛《きぬがさ....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
中川淳庵、蔵前の札差で好事の名を取った青野長兵衛、讃岐侯の浪人平賀源内、御坊主の
細井其庵、御儒者の大久保水湖などの顔が見えぬことは希だった。 そうした一座は、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のだから、気の毒だが今晩中に屋敷までとどけてくれ」 その屋敷は新宿の新屋敷で、
細井といえばすぐに判るとのことであった。どこへか持参するというからは、なにかの事....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
西伊之助の「赭土に芽ぐむもの」藤森成吉の「狼へ!」「磔茂左衛門」宮嶋資夫の「金」
細井和喜蔵の「女工哀史」「奴隷」等は新たな文学の波がもたらした収穫であった。 ....
「新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
分布されている。これは、日本が近代工業国として持っている歴史的な独特性である。故
細井和喜蔵氏によって著わされた「女工哀史」はそういう特性をもった日本の若い無抵抗....
「衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
でアッピールして満場水をうったようになった、と記録されているのをみても分る。また
細井和喜蔵の「女工哀史」は日本の悲劇的記録である。第一次ヨーロッパ大戦後に出来た....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
医者の子が鹿毛のポインターをしっかりとおさえていた、するとそれと向きあって三年の
細井という学生は大きな赤毛のブルドッグの首環をつかんでいた。 「そっちへつれてい....
「小さき家の生活」より 著者:宮本百合子
ら床について仕舞った。 H町からまつに来て貰い、翌晩は、ひどく神経的になって、
細井さんを呼ぶほどであった。 Aは、さぞ心配されただろう。 然し、其那に長く....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は大阪へ取られ、清正は熊本へ取られちまったんだ。それのみならずだ、近代になって、
細井平洲という感心な実学者が出たんだ、ところがその
細井平洲も米沢へ取られて、誰で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
間というやつが腑抜けになって、英雄豪傑の種切れだ。たまにおめえ、大塩平八郎だの、
細井平洲だのという奴が出て来れば、みんな他国者に取られてしまう。なんと情けねえじ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
本中、コロモホシタリ(古葉略類聚抄)、コロモホシタル(神田本)、コロモホステフ(
細井本)等の訓があり、また、新古今集や小倉百人一首には、「春過ぎて夏来にけらしあ....
「日記」より 著者:宮本百合子
月四日(日曜)晴 暖 〔摘要〕三越行 松野夫婦来訪 「青い鳥」を読む、
細井氏令嬢の悲報をうける、女鴨の死 眼覚めるとすぐ私はめすの鴨の死んだのを知....
「日記」より 著者:宮本百合子
ので、喉が痛むやら鼻汁がつまるやらして気が重い。英男さんはよくないらしい。松岡、
細井氏が来る。母上は非常に不安だと見えて涙ぐんだ様にして居らっしゃる。看護婦はク....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
て裾野を嶺を指して行くのだ。褄のあたりを小紋模様に、染め分けて微かに見えるのは、
細井や小坂子の山村の数々か、それとも松林か。 真冬の赤城は、恐ろしい。籾殻灰の....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
のらしく、「わしは人から聞いたはなしは何事によらず他言《たごん》はしない。むかし
細井平洲《ほそいへいしゅう》という先生は人の手紙を見るとその場で焼いてしまったと....