細小[語句情報] » 細小

「細小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

細小の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
人影に注ぎたり。後影は確かにわが陸軍の将校士官のうちなるべし。一人は濶大に一人は細小なるが、打ち連れて物語などして行くさまなり。武男はその一人をどこか見覚えある....
平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
以てしても私の意見の自信を覆えさない限り、私はその十字火を凌いで三女史の前にこの細小の自己を主張せねばなりません。 私は思います。三女史と私とは決して目的にお....
高原」より 著者:寺田寅彦
ていたらまた珍しい見物に出っくわさないとも限らないであろう。 ある花はこんなに細小でまたある花は途方もなく大きい。これも不思議である。細かい花は通例沢山に簇出....
剣侠」より 著者:国枝史郎
。 娘太夫を巡って 1 両国橋を本所の方へ渡ると、江戸一番の盛場となり、ことに細小路一帯には、丹波から連れて来た狐爺とか、河童の見世物とか和蘭陀眼鏡とかそんな....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
mus pumila L. である。この種名の pumila とは矮小ナあるいは細小ナ意味の語であるが、しかし元来この樹は高大なものであるにかかわらず、こんな学....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
れはその放大せる花托面《かたくめん》に散布《さんぷ》して付着《ふちゃく》している細小な粒状《つぶじょう》そのもの(図の右の方に描いてあるもの)である。 ゆえに....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
たのである。 一山に寺々を構えた、その一谷を町口へ出はずれの窮路、陋巷といった細小路で、むれるような湿気のかびの一杯に臭う中に、芬と白檀の薫が立った。小さな仏....