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細末
「細末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細末の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あいびき」より 著者:ツルゲーネフイワン
分の側を駈け通ッた、のらに向いて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、
細末の玉の屑を散らしたように、煌《かがや》きはしないが、ちらついていた、また枯れ....
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
の側を駈け通ッた、のらに向かッて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、
細末の玉の屑《くず》を散らしたように煌《きらめ》きはしないがちらついていた。また....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
じゅ》、麝香《じゃこう》、竜脳《りゅうのう》、真砂《しんしゃ》右|四味《しみ》を
細末にして、これを蜂蜜《はちみつ》で練って付ける、これが宜しいが、真珠は高金《こ....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
らすんだ。その作り方は、土龍、井守、蝮蛇の血に、天鼠、百足、白檀、丁香、水銀郎の
細末をまぜて……」 そんな陰謀があるとは、知らぬが仏の奈良の都へ、一足飛びに飛....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
潮、現在と異っている当時の地理的事実、風俗、習慣、言語、服装、食いもの飲みものの
細末に到るまでの考証的知識が必要となるのであって、現在の怠惰な、安佚《あんいつ》....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
る段になると、こんどは又、たちまち明治世相史の全体がこれへのしかかって来る。その
細末の小さなこと、例えば、洋服のカラーは、そもそもはじめには Collar これ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
り。胡麻の油にて揚げたる時は臭みを取るため湯にて洗うべし。 ○鳥ソボロは鳥の肉を
細末に叩き味淋、醤油、砂糖等にてよく炒り付けたるなり。 ○鳥ソボロの代りに海老ソ....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
ッとしながら、覗くように様子を窺うと、彼は、さっきおろしたほおの木炭へ硫黄と青い
細末をあわせて、それを乳鉢でゴリゴリ磨っていた。 慎吾は、上がり框へ片足をかけ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の山村の実際が、はたしてこの推測に合うか否かを知りたいと念じている。石臼は薬材を
細末にするために、また挽き茶の調製にも使われ、日本には相応に古い頃から存在したろ....