細根大根[語句情報] »
細根大根
「細根大根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細根大根の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
の頬《ほっ》ペタの赤い下女が俎《まないた》の上で糠味噌《ぬかみそ》から出し立ての
細根大根《ほそねだいこん》を切っている。「御早よう、何はどうだ」と聞くと驚いた顔....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
とにした。よしやわざくれ、作品のモチーフとなる切情に殉ぜんかなと) からし菜、
細根大根、花菜漬、こういった旬の青味のお漬物でご飯を勧められても、わたくしは、ほ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《であ》う。螺《さざい》の壺々口《つぼつぼぐち》に莞然《にっこ》と含んだ微笑を、
細根大根に白魚《しらうお》を五本並べたような手が持ていた団扇で隠蔽《かく》して、....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
事場と風呂桶をおくところがあって、炭や薪が田舎らしく積みあげられている。小松菜と
細根大根が、ぬいたままで、へっついわきに放り出してある。その明るく簡素な生活の仕....
「舌のすさび」より 著者:吉川英治
らげです』と、仰っしゃった。 老舌の持ち主はどうやらみんなこんな風らしい。夏の
細根大根が出はじめると、わたしは大根の茎のぬかみそ漬を好んでお新香に添えさせる。....