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細菌
「細菌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細菌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
事は、超人的能力をもってこの短時間のうちになされた。国防用の楯も滋養食料品も混合
細菌も、すべてこの時間のうちに改良されるか、または新設計された。そしてこの時間が....
「蠅」より 著者:海野十三
下に据付けの桃色の昇汞水の入った手洗の中に両手を漬けながら独り言を云った。そこへ
細菌科長が通りかかった。 「おい、どうだ。ワクチンは出来たか」 「おお」と
細菌科....
「死生」より 著者:幸徳秋水
ある、地球及び総ての遊星の運命である、況して地球に生息する一切の有機体をや、細は
細菌より大は大象に至るまでの運命である、これ天文・地質・生物の諸科学が吾等に教ゆ....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
これは容れ物の悪いせいではあるまいかと考えた。小鉢の蓋がよく合わぬので、そこから
細菌が忍び入り、このようにかびが生える結果になったのに違いないと考えた。かっぽれ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。而して一番弱いものが一番強いものに勝つ場合もある。顕微鏡下に辛うじて見得る一|
細菌が、神の子だイヤ神だと傲る人間を容易に殺して了うではないか。畢竟宇宙は大円。....
「惜別」より 著者:太宰治
引上げの踏切台にはなったのである。二学年になったら、黴菌学という学課も加わって、
細菌の形状を教えるのに、教室で講師が幻燈を映し、いろいろその形状の特徴など説明し....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
を暮したとて、尤《もっとも》千万なことで、其人に取ってはそれだけの価のあること、
細菌学者が顕微鏡を覗いているのが立派な事業で有ると同様であろう。が、世の中はお半....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
作り、馬を作り、犬、猫、魚、それから蛇、蛙、蝶、それからそのわれわれ蠅族、その他
細菌とか木とか草とか、いろいろなものを作りたもうた。われわれは神の子であるが故に....
「超人間X号」より 著者:海野十三
のだから。そしてまた、X号の作りだした、防ぎようのない伝染病《でんせんびょう》の
細菌《さいきん》や、どんな防毒装置でも透過《とうか》する毒ガスや、そのほかいろい....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
だ、そうかもしれない。たとえば、ペストとか、或いはまた、まだ人間が知らないような
細菌がこの船内にとびこんでさ、薬もなにも役に立たないから、皆死んでしまったという....
「空襲警報」より 著者:海野十三
なく、君たちが住んでいる町も村も同じように戦場なんだ。だからあんなふうにスパイが
細菌を撒いたり、それから又敵の飛行機が内地深く空襲してきたりする」 「すると僕も....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
しているといっていい位い右往左往しているのだ、目に見える奴だけがこれだから、もし
細菌といった奴なら、それこそ到底地球上の人類ほどもいるかも知れない、それが各猛烈....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
。地球およびすべての遊星の運命である。まして地球に生息する一切の有機体をや。細は
細菌より、大は大象にいたるまでの運命である。これは、天文・地質・生物の諸科学が、....
「決闘」より 著者:神西清
いぞ。いったい何がそう憎らしいんだね。」 「つまらんことを言い給うな。ドクトル。
細菌を憎んだって仕方がない。
細菌を軽蔑したってはじまらん。いわんや、出会した奴な....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
してこの火星から地球へ天下った生物は地球の気候や温度の研究におろそかだったため、
細菌に食われて死んで了い地球征服は不成功に終ったのである。 ここで注意すべきこ....