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紹介状
「紹介状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紹介状の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
チャックにつれられてゲエル家《け》の晩餐《ばんさん》へ出かけました。またゲエルの
紹介状を持ってゲエルやゲエルの友人たちが多少の関係を持っているいろいろの工場も見....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
が一人、金の工面《くめん》を頼みに来た。「僕は筋肉労働者ですが、C先生から先生に
紹介状を貰《もら》いましたから」青年は無骨《ぶこつ》そうにこう云った。自分は現在....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
んざんじ》へでも行った時に、門を叩《たた》いてご覧《らん》なさい。私《わたし》が
紹介状を書いて上げます」
煙客翁《えんかくおう》は先生の手簡を貰《もら》うと、....
「星座」より 著者:有島武郎
するつもりだ』、『W専門学校に行って矢部さんの講義を聞こうとおもう』、『札幌から
紹介状でも貰ってきたか』、『来ん』、『じゃ俺が書くからこれから行ってみろ』……辞....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
にはそれらしい束髪の女が一人見えたが、座敷へ案内したのは無論女中で。……さてその
紹介状を渡したけれども、娘なんぞ寄っても着かない、……ばかりでない。この霜夜に、....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
ャ、リャ……」 「これ、乱暴なことをするのは、何処の何奴じゃ」 「博士ね、ここに
紹介状を持って参りましたワ」 「おお、なんと貴女は、美女であることよ!
紹介状な....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
称ぶミスター北見仙斎を信用していました。あの人、わたくし故国ギリシアから信用ある
紹介状もってきました」 「ギリシアから
紹介状をもってきたって。ほほう、痣蟹はギリ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
らんことでわれわれを煩《わずら》わさないように願いたい。いやもちろん目賀野先生の
紹介状に対して敬意を表しないというわけではありませんが、とにかく本課では目下数多....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
はすぐ、そのクリムスビーへいって、アーガス博士にお願いしてみましょう」 「いま、
紹介状を書いてさし上げます、ミスター・F!」 15 午後遅くクリムス....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
探偵をたのむのがいいだろうとおしえてくれた。そして船長は、自分の名刺をつかって、
紹介状をかいてくれたのであった。宛名を見ると、「帆村荘六どの」としてあった。 ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
爵は霞ヶ浦の一孤島――浮島にしばらく滞在されて、そこの村役場の書記某というものの
紹介状をふところに、わが村の教師のところへやって来たのである。何の目的があって?....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ら、何の用かと訊かれてムッとした。 「何の用事もありませんが、そんなら立派な人の
紹介状でも貰って上りましょう、」とブッキラ棒に答えてツウと帰った。 その頃私は....
「今日になるまで」より 著者:上村松園
に非常に苦心をしました。博物館に行ったり、神社仏閣に風俗の絵巻物があると聞いては
紹介状を貰って、のこのこ出掛けて行きました。殊に祇園祭には京都中の家々が競うて秘....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
どとはどうして考えられようか。) 午後、州政庁に至り、局長に面会し、耕地見分の
紹介状を授かる。これより移民収容場を一覧す。その設備すこぶる完備せり。市外および....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
しんでくれる。夜になって陰気な三等船室に帰って、ひざをかかえながら考えた。一枚の
紹介状もなく、もちろん知人もいない。金は仁川までの切符で全くなくなった。船が進む....