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紹興
「紹興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紹興の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
邁一人について少々申し上げますと、彼は字を景盧といい、もちろん幼にして学を好み、
紹興の中年に詞科に挙げられて、左司員外郎に累進しました。彼が金に使いした時に、敵....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
申すのほかはございませんから、左様御承知をねがいます」 竹人、木馬 宋の
紹興十年、両淮地方の兵乱がようやく鎮定したので、兵を避けて江南に渡っていた人びと....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
門を閉じて詮議したが、遂にそのゆくえが知れずに終った。 その翌年になって、賊は
紹興地方で捕われて、逐一その罪状を自白したが、かれは案外の小男であった。彼は当夜....
「惜別」より 著者:太宰治
は、あなたがこの国土を愛し過ぎているから、そんな不満を感じるのです。僕は浙江省の
紹興に生れ、あの辺は東洋のヴェニスと呼ばれて、近くには有名な西湖もあり、外国の人....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
目につくのは人間の群というよりも人影の群である。固有の料理法や各地の料理法を伝え
紹興老酒の古甕を備えてる料理屋も、上海や南京のそれどころか、済南のそれよりも一層....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
味が味わえる謂わば高級小料理でありながら、その中はわりに静かである。ここにはまた
紹興老酒の高級品があり、左党の喜ぶところであるが、それでいて喧騒な人声は少い。 ....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
もあれば、日本のテンプラやスキヤキの上等もある。日本酒や洋酒は質が劣ってきたが、
紹興本場の美事な老酒は豊富にある。ただそれらも、一時の旅客の財布がこれをもちこた....
「ピンカンウーリの阿媽」より 著者:豊島与志雄
いもある。それよりも、この土地のラオチュウはたいてい即墨の地酒だが、彼女が特別に
紹興の本場物の上等品を手に入れてくれたからである。それを錫の銚子に燗をして、彼女....
「どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
だした。 横浜に行って、一稼ぎするつもりである。それから、中国に一度帰りたい。
紹興の近在に、伯父や伯母や兄弟が、たくさんいる。横浜にはまた戻って来る。その時は....
「碑文」より 著者:豊島与志雄
た。「冷紅がみごとな贈物を貰ったお礼に、早速、老酒の古い甕を開けることにしよう。
紹興の本場物だよ。」 隅の卓子で古い絵本を繰っていた崔冷紅が、顔を挙げて、睨む....
「立札」より 著者:豊島与志雄
家鴨や熊掌《ゆうしょう》などは、もう箸をつける者もなく冷たくなっていました。本場
紹興酒の大彫《たあちあん》が、汲めども尽きぬ霊泉となりました。 男の人たちは拳....
「非情の愛」より 著者:豊島与志雄
ドザハを食べるんだと、秦啓源を誘ったところが、果して彼はたいへん喜んで、当日には
紹興酒の二瓶をかかえて現われた。――それが、「五郎」に於ける川蟹の由来なのである....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
の胸に濃く淀んでいった。何かある。わたしの知らない秘密が、何かある。 わたしは
紹興に行ってみようと思いついた。一人ではへんだから、北村さんをそそのかして、連れ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ふるえあがって、 「単独で戦うのは危険だ」と、考えた。 ひとまず会稽(浙江省・
紹興)へ退いて、浙江省の諸雄をたのみ、策を立て直そうと、ひどく弱気になって、烏城....