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紺看板
「紺看板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紺看板の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
を見染めて恋煩いをするなどとは不孝ものめ、仮令一人の娘でも手打にする処だが、併し
紺看板に真鍮巻の木刀を差した見る影もない者に惚れたというのは、孝助殿の男振の好い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のは、でえだらぼっちでもなければ、八幡様の廻し者でもないようです。竹の笠を被って
紺看板《こんかんばん》を着て、中身一尺七八寸ぐらいの脇差を一本差して、貧之徳利を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
羽《かっぱ》も、いずれへか捨ててしまって、目に立たない色の手拭で頬かむりをして、
紺看板のようなのに、三尺帯をキリリと結んで尻端折《しりはしょ》り、紺の股引《もも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のものは、おおたぶさに木綿片染のぶっさき羽織、誰が見ても立派な国侍――それに従う
紺看板が都合五名。 同時にうしろから走せつけたのは、軍学者のように髪を撫でつけ....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
の内に足音がしますから、山三郎は格子の透から見ると、先へ麻衣を着た坊主が一人に、
紺看板に真鍮巻の木刀を差した仲間体の男が、四尺四方もある大きな早桶を荷いで、跡か....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
い。 六一三頁になると、剣道指南の小林が、変装してやって来る。「竹の笠を被つて
紺看板を着て、中身一尺七八寸位の脇差を一本差して、貧乏徳利を一つ提げたお仲間体の....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
て揉手をし、 「旦那御一所に。」 「おお、これからの、」 という処へ、萌黄裏の
紺看板に二の字を抜いた、切立の半被、そればかりは威勢が可いが、かれこれ七十にもな....