終の事[語句情報] » 終の事

「終の事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

終の事の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
。 勝信 ほんにこのごろはお話もことに細々として来たようでございます。そして御臨終の事が気になっていらっしゃるようでございますよ。きのうも私にあの上品往生の発願....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
あった。ストライキ、さりとは辛いね。私はこんな唄も覚えた。炭坑のストライキは、始終の事で坑夫達はさっさと他の炭坑へ流れて行くのだそうだ。そのたびに、町の商人との....
越後獅子」より 著者:羽志主水
い人じゃないが、挨拶の余り好く無い人で、虚栄坊《みえぼう》の方だ。夫婦喧嘩は、始終の事で珍しくも無いが、殊更《とりわけ》此頃亭主が清元の稽古に往く師匠の延津《の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
お前の気の済むように、杖を折って、志を断つもよかろうが――と。 ふすまの陰で始終の事を聞いてしまった武蔵は、 (さて、困ったことが……) と、当惑しながら、....