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「終演〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

終演の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花嫁の訂正」より 著者:渡辺温
上衣を着換えると、細君へ一言書き残した紙片を茶卓の上へ置いて出かけた。 帝劇の終演《はね》が思いの外早かったので、彼等はお濠ばたを、椽の並木のある公園の方へ散....
不肖の兄」より 著者:豊島与志雄
次第に引込まれて、一寸手を触れ合うようになった。それに自分で気がついた時は、もう終演際《はねぎわ》だった。さすがに彼も気味悪くなって、先に出てしまおうとした。す....
陳情書」より 著者:西尾正
でした。其処で私は第二段の予定行動として、当夜の敵娼《あいかた》の言を頼り、毎夜終演迄の三十分間を、――浅草の寿座の楽屋裏に身を潜める事に致しました。即ち、偶に....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ているうちに夜が明け、いかんながら昼興行《マチネ》の準備がなかったのでウヤムヤに終演になってしまったが、わからずやの徹底抗戦派や国体護持派が、額に手をあてて、〈....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
茶屋へ入って桟敷《さじき》へ通ったのが正午《ひる》過ぎの八ツで、茶屋を出たのが終演《はね》る少し前の五ツ半。如何にも眼立つ服装《なり》をしているのだし、多分に....
かもじの美術家」より 著者:神西清
から余分な白粉をおとしてくれました。 ※ そのうちに、出し物が全部終演になると、わたしはド・ブールブラン公爵夫人の衣裳をぬがされ、代りに聖女ツェツ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
。彫っているうちもう、落語なんかどうでもよくなったほど夢中になってきて、とうとう終演直前までかかってやっと彫り上げた由。K君は、名をいえばすぐ分かる詩壇の耆宿《....