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終発
「終発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
終発の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
で見ているのを新高さんは何かしら感ちがいしたらしいの。博多発十一時の折尾行きの最
終発を待合室で待っているうちに、お客が一人もいないので、いいチャンスと思ったので....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
郊外電車がF駅についたのが十一時三十五分。このF行きは始発から
終発まで三十分間隔になっていて、次の到着は十二時五分。それだと〆切の時間が心配に....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
員は、纜を捲きながら、暗い水のうえを覗き込んで、 「ああ旦那、お客様ですぜ。舟も
終発なら、この仏様にも返り車がねえときた。ひでえこんだ、こりゃ、推進機にやられた....
「火の扉」より 著者:岸田国士
力いつぱいペダルを踏む市ノ瀬牧人の後ろ姿を、たゞぼう然と見送つていた。 中央線
終発の下り列車はもう甲府駅を過ぎていた。 やつといまあいたばかりの座席へぐつた....