組する[語句情報] » 組する

「組する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

組するの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
士の机の周囲に集って、口を開いたり、眼を円くしたりして眺めていた。微笑むもの、腕組するもの、頬杖突くもの、種々雑多の様子をしていた。そのコップの中へ鳥か鼠を入れ....
青蛙神」より 著者:田中貢太郎
結納をかえした。薛老人は心配して、牲を潔めて祠に往って祷った。 「とても神様と縁組することはできませんから、どうかおゆるしを願います」 いのりが終って供えてあ....
新感覚派とコンミニズム文学」より 著者:横光利一
実であるからだ。 しかしながら、此の二つの敵対した客体の運動に対して、いずれに組するべきかその意志さえも動かす必要なくして、存在理由を主張し得られる素質を持つ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
相当の嫁入り先を見いだすことが出来そうもなかった。さりとて余りに身分違いの家と縁組するわけにもいかないので、親たちから土地の庄屋にたのんで、人別帳をうまく取りつ....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
本の官学学術機関である帝国学士院、学術研究会議、日本学術振興会などの長老組織を改組する目的で一五名の委員が選ばれたが、学界一般の輿論を反映するものでなかったので....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
ようで、手もつけられず、親たちがうろうろしますの。村方一同寄ると障ると、立膝に腕組するやら、平胡坐で頬杖つくやら、変じゃ、希有じゃ、何でもただ事であるまい、と薄....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
覧市場の代表的なものが帝展とその背景の帝国美術院なのである。だから官僚的に之を改組することは決して夫程困難なことではなかった。院展其の他を含んで拡大された新帝展....
小翠」より 著者:田中貢太郎
んだが、ひどい馬鹿で、十六になっても男女の道を知らなかった。そこで郷党では王と縁組する者がなかった。王はそれを憂えていた。ちょうどその時、一人の女が少女を伴れて....
金狼」より 著者:久生十蘭
きかなかった。 和泉家のさまざまな慣例のうち、本家の二男三男は、分家の女子と縁組するのが、代々の規定になっていたので、葵もその例に洩れることは出来なかった。実....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
榎本は、表面は贅沢に暮していても内証は苦しかったと見え、その頃は長袖から町家へ縁組する例は滅多になかったが、家柄よりは身代を見込んで笑名に札が落ちた。商売運の目....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ね。国の事なんぞは夢にも見なくなってしまうだ。満さんは本家のお代《だい》さんと縁組するはずになっているそうだから国の事を忘れる気支《きづかい》もあるめいけれど、....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
―。なぜならば、上杉の背後にいる伊達が起たない、伊達政宗が起つ場合は、当然徳川に組するに極っている、伊達上杉の両立は、地形や家がらから見ても考えられない事である....
黒田如水」より 著者:吉川英治
をうごかしかけた。それを、 「いや、いかん。断じて、それがしは反対する。毛利方に組することは、自ら滅亡を招くにひとしい。また武門の大義にもとる!」 と官兵衛が....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
男奉公するものもあれば、娼妓となるものもある。中には媒酌が立って、立派に百姓と縁組するものすらもあった。かくの如きの事実は、一方に当路者がやかましくこれを取締り....