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組下
「組下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ろが見えるのです。 「ご貴殿は?」 「なんじゃ」 「やはり蔵人《くらんど》様のお
組下でござりまするか」 「さよう。三宅平七という者じゃ。御用あらば、いかほどなり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ることになったのだと、江戸時代ではもっぱら云い伝えていました。御庭番は吹上奉行の
組下で若年寄の支配をうけていましたが、隠密の役に限ってかならず将軍自身から直接に....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
のとおり、工場の門衛番所に、柱時計が十二の濁音を、ボーン、ボーンと鳴り終るころ、
組下の若者が、十名あまり、集ってきた。わしは、一と通りの探険注意を与えると、一行....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
、その支配頭や組頭には毎月幾度という面会日があって、それをお逢いの日といいます。
組下のもので何か云い立てることがあるものは、その面会日にたずねて行くことになって....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
ましたか! それとも存ぜず不調法恐れ入りまして厶ります。薩州浪士取締り早瀬助三郎
組下の五名に厶ります」 「早瀬が
組下とあらば腕利きの者共よな。夜中役目御苦労じゃ....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
。 「一人、二人で懸かれる相手か。皆、水盃だ」 右源太は、吐出すようにいった。
組下の足軽共が、玄関へ揃ったらしく、騒がしい話声が聞えてきた。 「大抵の咎人は、....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
の騒ぎで重箱を何処かへ落してしまった」 と四辺を見※している所へ、依田豊前守の
組下にて石子伴作、金谷藤太郎という両人の御用聞が駆けて来て、孝助に向い慇懃に、 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
食家の一人が、この時、首を傾けて、 「勝は四十俵の小普請《こぶしん》、石川右近の
組下だが、勝の父は男谷《おたに》から養子に来たのだ」 「男谷の……講武所の剣術方....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けん》のありそうな婦人であります。 両支配の次の桟敷には、神尾主膳がその同役や
組下の連中と共に、ほとんど水入らずで一つの桟敷を占領していました。 ここでは主....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
いたしますると、正面に松平右京殿その外公用人御着席、それより余程|下って町奉行が
組下与力を従え、その口証を一々読上げて、公用人の手許迄差出します。御老中はお手ず....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
十八歳、色白く美男である。その剣道は一刀流、免許の腕を備えている。 「過日我らが
組下の一人、諸戸新吾と申す者、貴殿の部下たる矢部藤十殿に、鞘当てのことより意趣と....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
を簡単に説明しておく必要がある。御新造と呼ばれる女は、江戸の御鉄砲方井上左太夫の
組下の与力、和田弥太郎の妻のお松で、和田の屋敷は小石川の白山前町にあった。弥太郎....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
殿の前をさがった。彼は師直一家の譜代の家来ではない。若い時からただ足軽としてその
組下に付いたのであるが、生まれ付き小才覚のあるのが主人の眼にとまって、乱れたる世....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
びて、遂に八条通りにまで達するに至った。延享頃の死刑人見張番人足等の中に、六条村
組下九条方というのがあるのを見ると、この頃すでに八条通りを越えて、九条方へ出てい....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
、京都北山甚兵衛|開の中|紙屋川付近の畠番らが、生活に窮した結果六条村エタ年寄の
組下になり、雪駄直しの仲間に入れてもらったなどは、彼らが当時解放された町餌差の成....