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組合
「組合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
いる。――その唐物屋の飾り窓には、麦藁帽《むぎわらぼう》や籐《とう》の杖が奇抜な
組合せを見せた間に、もう派手《はで》な海水着が人間のように突立っていた。
洋一....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
う。しかも文科大学だ。僕も君も似たような商売をしている人間です。事によると、同業
組合の一人かも知れない。何です、君の専門は?」
「史学科です。」
「ははあ、史学....
「或る女」より 著者:有島武郎
違いない。倉地の事業というのは日本じゅうの開港場にいる水先《みずさき》案内業者の
組合を作って、その実権を自分の手に握ろうとするのらしかったが、それが仕上がるのは....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
もりでいます。
つまり今後の諸君のこの土地における生活は、諸君が組織する自由な
組合というような形になると思いますが、その運用には相当の習練が必要です。それには....
「星座」より 著者:有島武郎
ややしばらくして森村がこういった。
まだ生徒たちは帰りきらないで、廊下で取
組合いをするものもあるし、玄関に五六人ずつかたまって、教師といっしょに帰ろうと待....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、思い思いに捻向いて、硝子戸から覗く中に、片足膝の上へ投げて、丁子巴の羽織の袖を
組合わせて、茶のその中折を額深く、ふらふら坐眠りをしていたらしい人物は、酒井俊蔵....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
て集まって来た漁夫たちは、言葉少なに物を言いかわしながら、防波堤の上に建てられた
組合の天気予報の信号灯を見やっている。暗い闇の中に、白と赤との二つの火が、夜鳥の....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
子を音楽に於て見出そうとするものだ。かの単独にしては何等の意味もなき音声、それを
組合せてその中に愛を宿らせる仕事はいかに楽しくも快いことであろうぞ。それは人間の....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
例をとれば、農村の小作業場では部品加工を分擔しこれを適當地域において國營もしくは
組合經營の親工場が綜合統一する。この種の分散統一の經營方式こそ今後の工業生産の眼....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
のと、指環二つ嵌めた手を下に、三指ついた状に、裾模様の松の葉に、玉の折鶴のように
組合せて、褄を深く正しく居ても、溢るる裳の紅を、しめて、踏みくぐみの雪の羽二重足....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
か、嘘にもしろ。」とその髑髏を指で弾く。 「いや、その喧嘩がしたかった。実は、取
組合いたいくらいなものだった。「ちと、お慰みにごらん遊ばせ。」……おまけに、ぽッ....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
で留る。 「車夫。」 「はい。」と媚しい声、婦人が、看板をつけたのであった、古市
組合。 五 「はッ。」 古市に名代の旅店、三由屋の老番頭、次の室....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
負担という美名のもとに、教員を国家公務員として、その政治活動の自由を奪い、教職員
組合の寸断、弱体化を期し、封建的教育専制を考慮しておるのであります。労働争議のよ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
衆の中へというモットーが労働運動、農民運動と連絡しながら日本労働総同盟、日本農民
組合と関係を持って実際的の運動をやるようになった。私は労働運動の方でも、鉱夫
組合....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
の同志も和田巌が早くから友愛会に関係していたし、三宅、平野、稲村、私らは日本農民
組合に参加していた。それで学窓を離れるや仲間はタモトを連ねて農民運動にとびこんだ....