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「組立てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

組立てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
おもむろに口を開いた。「射撃手事件は、並々の事件ではないのです。犯人は、飛行船を組立てるように、なにからなにまで周到の注意を払って事件を計画しました。そこにはう....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
のであろうか。腑に落ちない。今までそれで散々失敗していながら、戦時下最終の内閣を組立てるのだといわれながら、この老人の顔に出られては、われらの士気もあがらない。....
大脳手術」より 著者:海野十三
が終ったことになる。どうだ、これなら納得できるだろう。部品を組合わせてエンジンを組立てるのと同等の技術をもって、この手術は確実且つ容易に行われるのだ」 私はこ....
火星探険」より 著者:海野十三
信は、うまく行くようになった。発電機を動かす燃料も、十分にあり、新しい送受信機を組立てる部品を揃えることも出来た。 もう一つの仕事の、壊れた宇宙艇が修理できる....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
り弱いよ。わしのトランクの中に入っている身のまわり品は、必要とあれば重力打消器を組立てることも出来るし、また必要とあらば、ラジオ送受信機としても組立てられるし、....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ないが、君が見たとおり生物を微粒子にして空間を走らせ、やがて受信局で、元のように組立てるという器械なんだが、今日やったように長距離間で成功したのはまことに悦ばし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、一夜のうちに灰となることは不思議でございません、けれども、それを一夜のうちに組立てることはできないのでございます。物を亡ぼすのが愛の仕事でございません、物を....
表現論随筆」より 著者:豊島与志雄
鏡的にぽっかり浮き出させるところに、童話の世界の真髄がある。其他のことは、物語を組立てる上の余儀ない些事に過ぎない。 子供の眼は、具体にだけ止まる。それが大人....
猫性」より 著者:豊島与志雄
。 それに似た怪異力が、すぐれた芸術の中に含まれている。場合によっては、怪談を組立てることさえ出来るだろう。然しその怪談は常に、所謂美談とは全く縁のないもので....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
蛮人や子供の絵と異なるところはないが、それと大いに異なるところはこれらの材料から組立てる一種の「|思考の実験」である。科学者が既知の方則を材料として演繹的にこの....
人造物語」より 著者:海野十三
来はもっと安くなり、一人が一千円見当になり、簡単な人造人間なら、ラジオの受信機を組立てるように、キット一組が百円位で出来るようになる時代が、必ず来るにちがいない....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いたのだ。彼が語り始めた犯人の魔術とは、一体何んであったろうか? 「僕がこの説を組立てる事が出来たのは、多数の手や首を持っている、所謂多面多臂仏の感覚からなので....
集団文化と読書」より 著者:中井正一
られないのである。しかも、三十年前の新聞がカードをくればすぐ出て来るという組織に組立てるには、これは絶対に必要な事となる。 読書と本がかかる長足の進歩をしてい....
虹と感興」より 著者:上村松園
…その時私は、頓にこの屏風の図題に思いついたのでした。私は虹を背景にして、人物を組立てることに、ほぼ案が立ったわけです。 こういう不意の感興に打たれますと、案....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
反対に立つ事が決して珍らしくなかった。かつこの反対の側から同じ結論に達する議論を組立てる手際が頗る鮮かであった。 負け嫌いの甚だしいは、人に自分の腹を看透かさ....