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組違え
「組違え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組違えの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古狢」より 著者:泉鏡花
ばかりと思う、見事な蓮根が柵の内外、浄土の逆茂木。勿体ないが、五百羅漢の御腕を、
組違えて揃う中に、大笊に慈姑が二杯。泥のままのと、一笊は、藍浅く、颯と青に洗上げ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
と擡ると、片足を膝頭へ巻いて上げ、一本の脛をつッかえ棒に、黒い尻をはっと振ると、
組違えに、トンと廻って、両の拳を、はったりと杖に支いて、 (横須賀行はこちらかや....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
るから、お客は上中下とも一杯でござります。」 「それは構わん。」といって客は細く
組違えていた膝を割って、二ツばかり靴の爪尖を踏んで居直った。 「まあ、何というこ....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
、忌わしい夢から覚めた。――浦子は、独り蚊帳の裡。身の戦くのがまだ留まねば、腕を
組違えにしっかと両の肩を抱いた、腋の下から脈を打って、垂々と冷い汗。 さてもそ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
そうだ、そこで坐った、と、何ともないか。」 「ここが痛うございますよ。」と両手を
組違えに二の腕をおさえて、頭が重そうに差俯向く。 「むむ、そうかも知れねえ、昨夜....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
んね、せめて字でも読めりゃ何とか言って近づくんですが、一の字は引張って、十文字は
組違え、打交えは鷹の羽だと、呑込んでいるんじゃあ為方がありません、私あもう詰らね....