組長[語句情報] »
組長
「組長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
先生の身ぶりや声色《こわいろ》を早速使って見せる生徒――ああ、自分はまだその上に
組長の章《しるし》をつけた自分までが、五六人の生徒にとり囲まれて、先生の誤訳を得....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
く吹いた。
ある日農場主が函館《はこだて》から来て集会所で寄合うという知らせが
組長から廻って来た。仁右衛門はそんな事には頓着《とんじゃく》なく朝から馬力《ばり....
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
なたのお名前知っていた。姉からの手紙には、こんなことが書かれていました。「梅組の
組長さん、萱野アキさん、おまえがこうしてグミや、ほしもち、季節季節わすれず送って....
「十二月八日」より 著者:太宰治
大変ですわねえ。」 と戦争の事を言いかけたら、お隣りの奥さんは、つい先日から隣
組長になられたので、その事かとお思いになったらしく、 「いいえ、何も出来ませんの....
「火の鳥」より 著者:太宰治
から、心がけだけでも、よくしなければならない、と一生懸命、努力していた。いつも、
組長であった。図画を除いては、すべて九十点以上であった。図画は、六十点、ときたま....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
しは、検査ハンマーを振る手を停めて、カラカラと笑った。 「そう笑いなさるけどナ、
組長さん」その噂を持ってきた職工は、慄えた眼を、わしに話したんだ。満更、偽りを云....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
ころにある縫い目に入れて置いた。 作業場へ入ると、私は一同に準備を命じた。私は
組長だったから、作業の初めにあたって、一同の面倒を見てやるため、あっちへいったり....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
あんまり調子に乗って騒ぐので、ゆうべ、竹さんに言われたのよ。」 竹さんは助手の
組長だ。叱る権利はあるだろう。まあこれで、すべて、わかった。なんという事も無かっ....
「人造物語」より 著者:海野十三
ックスは、自分が働いているうちに内部の器械の故障のために働きがわるくなると早速、
組長に電話をかけて、身体の工合のわるいことを報告して来るのが居るそうである。 ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の主人が遣って来た。親分肌で、体は小柄であるが才気が勝っている。それで人の嫌がる
組長を引き受けて勤めているのだ。おれがその男に今いった通りの酒代用品のことを話し....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
校ではおとなしいが、家では言うことを聞かないそうだな」 私は胸を衝かれた。私は
組長を止めさせられ、品行が乙になった。私はそれから家でやんちゃをしなくはなったが....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
とを考えるとき、だれの記憶にも直ぐ蘇つてくるのは、直ぐ近所の小商人の顔であり、隣
組長や町会長の顔であり、あるいは郊外の百姓の顔であり、あるいは区役所や郵便局や交....
「道」より 著者:織田作之助
そうだが、そんなことはけろりと忘れた顔をして、忙しく派手に立ち働いている。隣組の
組長もしているという。三十歳そこそこの若さでだ、阿修羅みたいにそんなに仕事が出来....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
防演習があった。演習というよりは教練だった。警察署長が三つの消防組を統べて各々の
組長が号令をするのだった。号令につれて消防手の竿は右向き左向き縦隊横隊を繰り返す....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
れらの団体が一塊となって共通的な行動を取るように仕組まれた組織で、一つの組合には
組長、副
組長というものがあって、その社会の種々な規約的なことを総括する一つの機関....