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経典
「経典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
かるようになる時代であります。人間が純朴で直感力が鋭い、よい時代であります。大乗
経典はお釈迦様が書いたものでない。お釈迦様が亡くなられてから最初の五百年、即ち解....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
下皆謂章第六十七) 二四 那伽閼剌樹那――釈迦没後七百年頃南インドに生れる。大乗
経典を研究、その弘伝者として大乗諸宗の祖師といわれる。 二五 商羯羅阿闍梨――七....
「河明り」より 著者:岡本かの子
にお気付きでしょう。およそ大乗と名付けられる、つまり人間性を積極的に是認した仏教
経典等には、かなりその竜宮に匿れていたのを取出して来たという伝説が附ものになって....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
猶太人の製粉業者が捕縛されるに至った。しかも、発覚の原因をなしたものは、ハムラビ
経典の解釈から発している、猶太固有の犯罪風習にすぎなかった。すなわち、死体もしく....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ら蜜柑の一と箱を此方へよこせと※くものもあった。古今の英雄の詩、美人の歌、聖賢の
経典、碩儒の大著、人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土と....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
純粋に浄土真宗のものではない。親鸞および浄土真宗の研究は、親鸞の実伝とその正依の
経典とに拠らなければならない(むろんそれだけで親鸞の本質が掴めるとは思わないが)....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
創設せられ、求むる者に慰安を与え、探る者に手懸りを与えつつある。現代とても在来の
経典を以て満足し、更に一歩を進めて真理の追窮に当ろうとする、気魄のとぼしき者は多....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
となし(法華経薬王品)」と録されてある。また、「後の五百歳濁悪世の中に於て、是の
経典を受持することあらば、我当に守護して、その衰患を除き、安穏なることを得しめん....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
教の知識や心験があったようには思われない。例の印度から直接独逸に取入れられた原始
経典にいささか触れるところがあり、それに西洋人得意の独断を交えて自己満足の宗教を....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
宙観の批評は別問題として、『八犬伝』は馬琴の哲学諸相を綜合具象した馬琴|宗の根本
経典である。 三 『八犬伝』総括評 だが、有体に平たくいうと、初....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
結婚してから八月目というのに、女児を流産したといって、云々する者もあるけれども、
経典に言わずや、鶴は相見てすなわち孕む、それ歌人はこの濁世に処して、あたかも鳶烏....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
… ―――――――――――――――――――― 食事が済む、と探訪員は、渠自から
経典と称する阿夏品を誦しはじめた。これよりさき金之助は、事故あって、訪問の客に面....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うて、探検の功を全うし、広く世界の文明に資せんとの大志願ありしに非ず。仏教未伝の
経典の、かの国に蔵せられおるを聞き、これを求むるの外、他意あらざりしかば、探検家....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
移ってそこで修業をしていた。ある日、彼は法華経を人から借りて読んだ。この経は仏教
経典の中では王座を占めている経で大乗仏教哲学思想の中枢になるものだと言われている....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
仏教はここに始まり、釈尊が仏教の開祖であるという意味もここから出るのであります。
経典を読みますと、釈尊が説法せられるのに「仏陀はかく言われる」「仏陀はかく説かれ....