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経国
「経国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
のあまり、自殺を計った事がある。読書の撰定に特色がある。明治初年の、佳人之奇遇、
経国美談などを、古本屋から捜して来て、ひとりで、くすくす笑いながら読んでいる。黒....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
ござる」 僧は言下に弁えたが、 「とは云え此書著名と見え、早く唐土にも渡り居り
経国大典巻の三に「倭学に在りては童子教庭訓往来こそ最も優れ……」と、既に申して居....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
打って眼をあけた。一隊は城内に向って疾駆した。 これが、一年前在モスクワの息子
経国から「……いまやあなたは支那国民の敵となった。父上あなたは、反革命の英雄であ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
レルの仕事を幾倍にかひろげた。そして日本国内部を通過すべき鉄道線路を計画するのは
経国の主眼であって、おもしろい一大事業には相違ないが、また容易でないと言って、そ....
「愛と美について」より 著者:太宰治
あまり、自殺を計ったことがある。読書の撰定に特色がある。明治初年の、佳人之奇遇、
経国美談などを、古本屋から捜して来て、ひとりで、くすくす笑いながら読んでいる。黒....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
みを挙げるならば、 東海散士柴四朗「佳人之奇遇」、「東洋之佳人」、矢野竜渓の「
経国美談」、「浮城物語」、末広鉄腸の「雪中梅」、「花間鶯」、木下尚江の「良人の自....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
翻訳で読み、あるいは英語の教科書中に採録された原文で読んだりした。一方ではまた「
経国美談」「佳人之奇遇」のごとき、当時では最も西洋臭くて清新と考えられたものを愛....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
しか「国民小説」と名づけるシリースにいろいろの翻訳物が交じっていた。矢野竜渓の「
経国美談」を読まない中学生は幅がきかなかった。「佳人の奇遇」の第一ページを暗唱し....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
のだから、之は一種のほぼ封建的な教育活動であると共に、又一つの政治活動(修身――
経国――治国平天下)であり、徳育政治という意味での徳政(但し殿様の借金の踏み倒し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
淵の人物及抱負については、特に感激するもの有之候。聞くところによれば、佐藤信淵の
経国策はかねて貴下より伺ひ候渡辺崋山の無人島説どころのものにあらず、規模雄大を極....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
が車を引いてまわって来るので、それをよく借りて読んだ。「佳人の奇遇」「雪中梅」「
経国美談」等、おもに政治小説であった。 同時代に在学した人では、金子馬治、津田....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
その時は二回目で、一番目が依田学海作の「拾遺後日連枝楠」、二番目が矢野龍渓の「
経国美談」であった。「
経国美談」はともかくも、一番目は楠|正儀と熊王丸とを取扱っ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
っていた。かつ在官者よりも自由であって、大抵|操觚に長じていたから、矢野龍渓の『
経国美談』、末広鉄腸の『雪中梅』、東海散士の『佳人之奇遇』を先駈として文芸の著述....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の阪谷男爵をハイドパーク・ホテルに訪う。ときに、同氏に一詩を呈す。 不、納尽万邦
経国籌。 (君の旅はただの風月の遊びではない。欧州・米国を観察してすめらみことの....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
るが、明確でないから避ける。『古今集』以後の和歌集が勅によって撰ぜられたのは、『
経国集』・『文華秀麗集』・『凌雲集』などの詩集が勅によって撰ばれたのに倣ったので....